延長戦は思わぬ幕切れ! 木村文紀の好走塁で埼玉西武がサヨナラ勝利

パ・リーグ インサイト

2019.7.28(日) 21:19

埼玉西武ライオンズ・秋山翔吾選手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・秋山翔吾選手(C)パーソル パ・リーグTV

 7月28日、メットライフドームにて行われた埼玉西武対北海道日本ハムの第18回戦は、8対7で埼玉西武がサヨナラ勝利。延長戦を制し、連敗を止めた。

 連敗を止めたい埼玉西武が先制した。1回裏、2死から3番・外崎修汰選手が北海道日本ハムの先発・堀瑞輝投手からセンター前へのヒットで出塁。さらに盗塁を成功させ2死2塁とする。ここで4番・山川穂高選手の三遊間を破るタイムリーで1点を先制した。

 しかし北海道日本ハムも打線好調。直後の2回裏、埼玉西武の先発・ニール投手から6番・石井一成選手が四球で出塁し、8番・清水優心選手がレフトスタンドに飛び込む今季第1号の2ラン。伏兵の一発であっという間に逆転に成功する。

 同じように負けるわけにはいかない埼玉西武は3回裏、1死3塁とチャンスを作る。この場面で山川選手の放った打球は、大きな弧を描きレフトポール際へ。一時はファールの判定となったが、リプレー検証の結果ホームランに。「ホームランになってよかったです。少し遅れての「どすこい」でしたね」と山川選手はこれでリーグトップの第31号2ラン。再びリードを奪った。
 
 点差を広げておきたい埼玉西武は4回裏にも得点する。7番・金子侑司選手が死球で出塁すると、8番・岡田雅利選手がバスターを決め、三塁線を破るタイムリーツーベース。さらに1番・秋山翔吾選手にもタイムリーが生まれ、2点を追加し5対2とした。

 6回表、2死から北海道日本ハムの4番・中田翔選手渡邉諒選手の連打で1点を返されたが、6回裏に再び突き放す。2死から9番・木村文紀選手が出塁、敵失策などもあり2,3塁とすると、源田選手の打球がタイムリー内野安打に。なおも満塁としたところで、山川選手が押し出しの四球を選び1点を追加。この回2点を追加し、7対3とさらにリードを広げた。

 このまま終わるわけにはいかない北海道日本ハムは埼玉西武の勝ち継投を攻める。8回表に平井克典投手から中田選手が第23号ソロを放つと、9回表、1死1,2塁から3番・
近藤健介選手が起死回生の第2号3ラン。これで7対7、土壇場で同点にまで追いついた。

 試合は延長戦に突入。10回表をヒース投手が3者凡退で終えると、10回裏、木村選手が本日4安打目で出塁。1死1塁から秋山翔吾選手の放った打球がショートを襲い、弾いた打球はセンター方向へ。スタートを切っていた木村選手はこれを見て一気に本塁に突入し生還。試合は思わぬ形で幕切れとなった。

 埼玉西武対北海道日本ハムの第18回戦は8対7で埼玉西武が勝利。相手のエラーの間に木村選手の激走でサヨナラ勝利をもぎ取った。北海道日本ハムは9回表に近藤選手の3ランで同点に追いついたものの、最後のところで痛いミスが出てしまった。

文・丹羽海凪

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