渡邉諒~ストレートに強い"直球破壊王子"。思い切りのよさが光る若き二塁手~(北海道日本ハムファイターズ)【インサイト的選手名鑑】
パ・リーグ インサイト 望月遼太
2019.5.13(月) 19:00
渡邉諒(わたなべ・りょう)/内野手
#23/1995年4月30日生まれ
178cm・85kg/右投右打
山梨・東海大甲府高校から2013年のドラフト1位で北海道日本ハムに入団。思い切りのいい引っ張りから放たれる打球は広い札幌ドームでも威力を発揮し、たびたび貴重なホームランを放ってチームを救っている。また、元々は遊撃手だったこともあって高い身体能力も備えており、足の運びと反応の良さ、そして巧みなグラブさばきと強肩を活かした二塁守備でもチームに貢献している。
1位指名を受けた渡邉選手は球団から大きな期待をかけられ、プロ1年目の2014年から早くも一軍での出場機会を得ていた。しかし、ケガもあってなかなか一軍に定着できないまま4年間が経過。それでも鎌ケ谷で着実に実力を磨いていき、プロ5年目の2018年についにチャンスをつかむ。7月上旬から一軍でスタメン出場を続け、パンチ力のある打撃と軽快な守備を披露。チームにとって泣き所となりつつあった二塁手の、レギュラー筆頭候補に躍り出た。
前年の台頭を受けて2019年は通年での活躍に期待がかかっていたが、2月に右内腹斜筋肉離れを負った影響で開幕一軍を逃してしまう。しかし、4月上旬に一軍に復帰して以降は攻守に存在感を発揮すると、キャリアハイの132試合に出場し、自身初の規定打席に到達。打率.262、11本塁打、58打点をマークし、才能を開花させた。
2020年は二塁手のレギュラーとして117試合に出場。8月は打撃好調で打率.374をマークし、得点圏打率も.458と勝負強さも見せた。後半はやや数字を落としたが、最終的に打率.283とキャリアハイを更新。160km/hを超える球を攻略してみせるなど、ストレートへの強さから「直球破壊王子」という異名も定着した。2021年はシーズン通じて安定したバッティングを見せ、さらなる飛躍の一年にできるか。
【2020年一軍成績】
117試合 465打席117安打6本塁打39打点 打率.283 出塁率.348 OPS.725
(2021/1/24追記)
文・望月遼太
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