堀瑞輝(ほり・みずき)/投手
#34/1998年5月10日生まれ
177cm・80kg/左投左打
広島新庄高校から、2016年に外れ外れ1位で北海道日本ハムに入団。高校時代は、埼玉西武の今井達也投手(作新学院)ら「高校BIG4」と並ぶドラフト上位候補だった。左のサイドスローに近いスリークォーターから繰り出されるキレのある速球に加えて、深く沈むスライダーとチェンジアップが武器だ。
二軍では1年目から11試合3勝1敗、防御率1.98という見事な成績を残し、27回1/3に対して32奪三振とイニング数を上回る三振を奪った。一軍でも4試合に登板して防御率3.38と存在感を示す。プロ初先発を務めた9月29日の楽天戦では、同じ年の甲子園を戦った同世代の藤平尚真投手が相手先発だったため、プロ野球33年ぶりの高卒ドラフト1位対決となった。オフには侍ジャパンに高卒新人で唯一招集され、韓国戦で勝利投手に。国際試合も経験する充実したルーキーイヤーを送った。
2018年は一軍で10試合に登板しプロ初勝利を含む2勝をマーク。続く2019年は登板機会を増やし、53試合に登板した。防御率は5.22と決して良いとは言えない数字だったが、オープナーとして10試合にも先発し、8月には中1日で2試合連続の先発を務めるなど1年間を通してさまざまな起用に応えた。
4年目の2020年は自身初の開幕一軍入りを果たし、好調な滑り出しを見せた。7月に背中の張りでおよそ1カ月戦線を離脱したものの、最終的にチームで3番目に多い45試合に登板し、ブルペンを支えた。防御率は4.19と改善し、奪三振率も10.47とトップレベルの数字を残した。2021年は持ち前の奪三振能力を生かしてさらに失点を減らし、救援陣を引っ張る活躍に期待したい。
【2020年一軍成績】
45試合2勝1敗14H1S 38.2回 45奪三振、防御率4.19 WHIP1.34
(2021/1/19追記)
堀投手をもっとよく知るために。パ・リーグインサイトの過去の記事
・北海道日本ハム堀が1年前の雪辱晴らすプロ初セーブ「去年は加藤さんの…」
2018年の最終戦、1点リードの9回からマウンドに上がり、見事にプロ初セーブをマークした。栗山英樹監督から「ボールの感じは良かった」と評価を受けるなど、リリーバーとしての適性を感じさせた。
・北海道日本ハム栗山監督、堀を中2日で先発に抜擢したワケ「人間にはもっと幅がある」
現在はリリーフとして活躍しているが、栗山監督は必ずしも中継ぎに固定するわけではない旨を示している。固定観念にとらわれない智将は、若き左腕の将来をどのように見定めていくのだろうか。
・誕生日も忘れるほど!?充実の北海道日本ハム堀、右打者への攻めが飛躍の鍵「苦にならない」
とある球種の質の向上が、苦手としていた右打者の克服につながったとのこと。ショートスターターを務めた際に、リリーフとしての経験が生かされたとも語っている。
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