5月8日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天と福岡ソフトバンクの第7回戦は、8対7で楽天が勝利。序盤から7点差をつけられたが、ブラッシュ選手の2本塁打で追い上げると、最後はドラ1ルーキー・辰己涼介選手がサヨナラ打。首位・福岡ソフトバンク相手に大逆転勝利を収めた。
福岡ソフトバンクが楽天先発・辛島航投手の立ち上がりを攻め立てた。初回、1番・川島慶三選手の四球、2番・周東佑京選手のバント安打で無死1,2塁とし、3番・今宮健太選手が「とにかく自分のスイングをしようと思って打ちにいきました」と適時打を放ち、あっさり先制。
なおも、4番・デスパイネ選手のピッチャー強襲の内野安打で満塁とチャンスが続き、5番・松田宣浩選手の内野ゴロで2点目を挙げると、2死2,3塁から7番・内川聖一選手がレフトオーバーの3号3ラン。「良い流れを止めたくなかったですし、礼(高橋礼投手)が久しぶりの登板なので、いい追加点になってくれたかなと思います」(内川選手)と、1回表から打者9人で一挙5点を先取する。
2回表も川島選手の二塁打、周東選手の犠打で好機を作ると、今宮選手が早くもこの試合2本目の適時打。さらに4回表も上位打線がつながった。1死から川島選手が四球を選び、周東選手のゴロで進塁。そして今宮選手が3打席連続となる適時打を放って7対0とし、さらに楽天を突き放した。
中16日でマウンドに上がった福岡ソフトバンク先発・高橋礼投手は、「野手の方が初回から援護してくれたので、テンポ良く投げる事を意識しました」と、緩急をつけた投球で楽天打線を翻弄。ところが、4回裏2死から7番・ブラッシュ選手に7号2ランを被弾。5回裏には3番・浅村栄斗選手の犠飛で楽天に3点目を許してしまう。
追い上げムードが高まる楽天は4回以降走者を出し、粘りを見せる。福岡ソフトバンクは継投で逃げ切りを図るが、終盤にドラマが待っていた。4点を追う8回裏、先頭の銀次選手が甲斐野央投手から安打を放つと、ブラッシュ選手が今日2発目となる8号2ランをファンの待つ左中間スタンドへ運び、ついに2点差に迫った。
そして9回裏、福岡ソフトバンクは守護神・森唯斗投手を送り込むが、ここでひるまないのが今年の楽天。1死から島内宏明選手、ウィーラー選手、銀次選手が3連打すると、ブラッシュ選手がショートへしぶとく適時内野安打を放ち、とうとう1点差。なおも満塁のチャンスで辰己選手がセンターへタイムリー二塁打を放ち、2者生還。ルーキーのサヨナラタイムリーで楽天が劇的勝利を飾った。
楽天は先発・辛島投手が4回7失点と崩れるも、2番手・戸村健次投手が4イニング無失点の好リリーフ。打っても、銀次選手が5打数5安打、ブラッシュ選手が2本塁打、辰己選手が3安打猛打賞の活躍で大逆転勝利を演出した。リリーフが踏ん張れなかった福岡ソフトバンクは、連勝が5でストップした。
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