アルフレド・デスパイネ/外野手
#54/1986年6月17日生まれ
175cm・95kg/右投右打
キューバ代表の主軸としても活躍してきたデスパイネ選手は、2014年シーズン途中に千葉ロッテに入団。この年はわずか45試合で12本塁打を放ち、打率も.311と来日初年度からその実力を発揮する。故障やキューバ代表としての活動で欠場する試合もありながら、千葉ロッテでプレーした3年間で54本塁打と長打力を証明。長打力不足に悩むチームにあって、ホームランを期待できる貴重な存在として奮闘した。
2017年から福岡ソフトバンクに活躍の場を移すと、ホームランテラスの影響で本塁打が出やすい球場に移ったこともあってか、その打撃はさらに進化を見せる。136試合で打率.262、35本塁打、103打点と、来日後初となる30本・100打点超えを達成し、本塁打王と打点王の2冠にも輝いた。移籍初年度から抜群の存在感を発揮して補強の目玉としての期待に応え、チームのリーグ優勝と日本一にも大きく貢献してみせた。
続く2018年も故障で116試合の出場にとどまり、打率.238と確実性は落としたものの、29本塁打、74打点と変わらぬ長打力を見せてチームの日本一にも貢献。2019年はシーズン序盤こそ苦戦したものの、9月4日の対楽天戦では来日通算150号本塁打を放つなど、打率.259、キャリアハイの36本塁打で持ち前の怪力は衰え知らず。得点圏打率.309と勝負強さも健在で、DH部門で2度目のベストナインを受賞した。
2020年当初から東京五輪予選のため遅れる予定だったが、さらに新型コロナウイルス感染拡大のために再来日が遅れ一軍に合流したのは8月下旬。ケガの影響も重なって出場は25試合にとどまった。しかしその中でも6本塁打をマークし、日本シリーズ第2戦では満塁弾を放つなどシリーズ最多タイの1試合6打点を記録した。2021年はケガに悩まされることなくシーズンを過ごし、持ち前のパワーでチームに貢献したい。
【2020年一軍成績】
25試合 97打席19安打6本塁打12打点 打率.224 出塁率.320 OPS.767
(2021/1/21追記)
文・望月遼太
デスパイネ選手をもっとよく知るために。パ・リーグ インサイトの過去の記事
・かつての本拠地で流れた応援歌。福岡ソフトバンク・デスパイネ選手が球宴で放った特別な一発
千葉ロッテから福岡ソフトバンクへの移籍初年度となった、2017年に掲載された記事。前年まで本拠地としていたZOZOマリンスタジアムで行われた球宴の第2戦で応援団が行った粋な計らいと、MVPに選出されたデスパイネ選手のヒーローインタビューでの“お返し”は話題となった。
・デスパイネが志願の休日特打指揮官相手に20分最後は疲れて大の字に
・ホークス工藤監督がデスパ相手に打撃投手「スタッフを休ませたかったので」
当時、打率1割台と不振にあえいでいたデスパイネ選手は、休日にもかかわらず特打を申し出た。休日ゆえに打撃投手も不在だったが、悩める助っ人に助け舟を出すため、47歳まで現役を続け、通算224勝を挙げた工藤公康監督が自ら一肌脱いだ。デスパイネ選手の真面目な性格と、指揮官との信頼関係がうかがえる一幕だった。
・今後も継続!?鷹デスパイネが3戦4発、好調要因は「ケンタッキーパワーね」
川島慶三選手、柳田悠岐選手とお金を出し合い、フライドチキンを分け合って食べていたというデスパイネ選手。外国人選手という立場ながら、チームに溶け込んでいる様子がうかがえるエピソードのひとつだ。
・鷹デスパイネ「これが最終目標ではない」2発で174人目の通算150本塁打
来日通算150号を達成し、あくまで一つの通過点であることを語っている。今季も主砲として本塁打量産を期待したい。
☆デスパイネ選手の動画はこちらから!
記事提供: