パーソル パ・リーグ2連覇を飾った福岡ソフトバンク。優勝記者会見に、選手会長の周東佑京選手、柳町達選手、上沢直之投手が登壇した。
今季、球団記録に並ぶ開幕から19試合連続安打を記録するなど、ケガで離脱する時期がありながらも打率.286、リーグトップの35盗塁の成績で打線の火付け役になった周東選手。「北海道日本ハムとなかなかゲーム差が広がらないなかで、最後の最後までもつれる形になりましたけど、優勝できてホッとしています」と今の率直な心境を話す。
開幕3連敗を喫し、4月は負け越すなど、苦しいシーズンのスタートだった福岡ソフトバンク。周東選手は「何で勝てないんだろうと思いましたし、苦しい時期でした」と開幕当初を振り返り、そんななかでも選手会長として「全員が暗くならないように」心がけていたと明かした。
「日本生命セ・パ交流戦」で交流戦首位打者を獲得し、その後もシュアな打撃でチームに貢献してきた柳町達選手。きょうの試合でも適時打を放ち、勝利を手繰り寄せており、「僕自身、結果を出さなきゃいけない選手だったので、自分のやるべきことに集中した結果がああいう打撃につながったと思います」とうなずいた。
また、今季は開幕二軍スタート。「マツダスタジアムで監督室に呼ばれて、オープン戦でのアピールが物足りないという言葉を受けて、悔しい気持ちもありましたし、それ以上に不甲斐ない思いがあった」と当時を振り返る。しかし、「4月にスタメンで出たオリックス戦、1打席目でライトスタンドへのホームランを打った試合から、僕の今シーズンが始まった」と、4月23日の1号ソロが自身のターニングポイントになったと明かした。
「率直にうれしい気持ちでいっぱいですし、移籍1年目からこういう経験をさせてもらえて幸せです」と笑顔で話すのは、前日の東北楽天戦でキャリアハイに並ぶ12勝目をマークした上沢直之投手。
その試合について、「こういう機会で投げさせてもらえるのは滅多にないので、プレッシャーに感じることなく、楽しんでやりたいなと思って投げました」と振り返り、味方が逆転した直後のマウンドは「命がけというか、腕を思いっきり振って、とにかく魂込めて投げました」と引き締まった表情を見せた。
そして、キャリアハイの13勝目に向けた意気込みを問われると、「投げさせてもらえる機会があれば、そこに向けて必死に頑張りたいです。優勝が決まった後の試合も大事だと思っているので、しっかり良いパフォーマンスをして、その後のパーソル CS パにつないでいけたらと思います」と語った。
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パーソル パ・リーグTVでは、優勝祝勝会の様子を配信。戦い抜いた監督コーチ・選手たちの美酒の喜びをお楽しみいただきたい。
