パ・リーグ6球団公式ウェブマガジン「パ・リーグ インサイト」では、オフシーズンもパ・リーグをお楽しみいただけるよう、2025シーズンの印象的なプレーに動画を添えてお届け! 月曜から金曜まで各曜日ごとのテーマに沿って毎日更新中です!
月曜日・・・心に刻まれる「プロ初記録・節目の記録」特集
火曜日・・・緊迫感あふれる「完封・火消し」特集
水曜日・・・野球の華!「ホームラン」特集
木曜日・・・思わずうなる!「ファインプレー」特集
金曜日・・・劇的な幕切れ!「サヨナラ」特集
12月2日(火)のきょうは、来季MLB挑戦を表明している埼玉西武・今井達也投手の完封試合を振り返ります。
球団新記録となる1試合17奪三振も達成
今季初となる完封試合は、6月17日・横浜DeNAとの1回戦。初回を3者凡退に打ち取ると、2回裏は先頭の牧秀悟選手に安打を浴びますが、古賀悠斗選手が盗塁を刺し、この回も3人で相手の攻撃を退けます。3回裏には3者連続三振を記録。直後の4回表、外崎修汰選手が先制の犠飛を放ち、援護を受けました。
今井投手は5回裏に1死3塁のピンチを招きますが、2者連続三振で切り抜けると、その後も三振の山を築きます。7回裏にはこの日唯一安打を浴びている牧選手から空振り三振を奪い、相手先発・バウアー投手のパフォーマンス“ソードセレブレーション”を披露。3点リードとなった最終回は、相手の代打攻勢に動じることなく3者連続三振で試合を締めました。
9回123球2安打無四死球17奪三振無失点の好投で、2020年サイ・ヤング賞投手との投げ合いを見事制した今井投手。1試合17奪三振は、松坂大輔氏を超え球団新記録となりました。
シーズン2度目の完封は8月23日、千葉ロッテとの18回戦。初回、2回裏といずれも安打は浴びましたが、要所を締め無失点に抑えます。3回から6回までは、一度も外野へ打球を飛ばせず。7回以降は相手打線を完全投球で封じると、最終回を3者連続三振で締め、9回114球4安打2四球12奪三振無失点で8勝目を挙げました。
さらに、翌登板となった9月2日・東北楽天との18回戦。初回、3者連続三振の立ち上がりを見せた今井投手は、5回まで毎回奪三振を重ね、被安打はわずか「1」と相手を寄せ付けない投球を披露します。ネビン選手の本塁打などで2点の援護を受けた後、6回裏に先頭の武藤敦貴選手に安打を浴びますが、併殺に打ち取るなど3人でこの回を終えました。7回以降はいずれも3者凡退に打ち取り、9回100球2安打無四死球10奪三振無失点で2試合連続となる完封勝利を飾っています。
今井投手は今季、24試合に先発し10勝5敗、防御率1.92で3年連続となる2桁勝利に到達しました。また、リーグトップとなるWHIP0.89を筆頭に、リーグトップタイとなる3完封、リーグ2位の178奪三振を記録するなど、球界を代表する投手に。来季から舞台をアメリカに移す右腕に注目です。
明日12月3日(水)は、野球の華!「ホームラン」を特集予定。本塁打と打点の打撃2冠に輝いた“優しき大男”レイエス選手の本塁打を振り返ります。
