11月23日、ベルーナドームで『LIONS THANKS FESTA 2025 supported by Olive』が開催された。ステージイベントの後は『圧倒的エンタメベースボール!』として約20年ぶりとなる選手同士の野球対決。外崎修汰選手率いるチーム外崎と、源田壮亮選手率いるチーム源田が火花を散らした。
高橋光成VS今井達也の対決が実現! その結果は……
チーム外崎は高橋光成投手、チーム源田は今井達也投手とポスティングで埼玉西武を離れる可能性のある2投手が先発。さらに今井投手は1番打者で、1回表から高橋光成投手VS今井投手という夢の対決が実現した。そして結果は……今井投手がレフト線を破る二塁打に。これをきっかけに、山田陽翔投手の適時打でチーム源田が先制。
今井投手は先発としても150km/hを記録するなど本気のピッチング。2番・高橋光成投手との対決では三振を奪った。あまりの球速の速さに、捕手を山田投手から本職である龍山暖選手に変えるシーンも。ライオンズでの最後の投球を楽しんでいた。
隅田知一郎投手や炭谷銀仁朗選手がショートを守り、滝澤夏央選手、西川愛也選手もマウンドに立つなど、普段とは全く違うポジションでの野球。試合は点を取り合う展開となり、2回表には岸潤一郎選手から是澤涼輔選手がランニングホームランを放つシーンもあった。
さらに、特別ルールとして『スペシャルカード』の存在も試合を面白くした。無死2塁のピンチにチーム外崎が「全員守備」を発動すると、ベンチにいた選手が全員グラウンドへ。三遊間にずらりと並び、守りを固めたが、渡部聖弥選手の打球はレフトフライとなった。その他にも「代走・べるーにゃ」などさまざまなカードの応酬が……。
3回表、チーム源田は「ノーアウト満塁」を使い、中村剛也選手を代打で起用。ここでチーム外崎は「1塁ベース遠くなる」で反撃し、1点を失いながらも内野ゴロでアウトに。さらに全力疾走した中村剛選手を「打者指名」で再び打席に立たせ、セカンドゴロに打ち取った。
最終的には7対4でチーム外崎が勝利。MVP賞には試合中もさすがの存在感でスタンドを最も盛り上げた中村剛也選手が選ばれた。
クロージングセレモニーでは今井達也の涙も……
クロージングセレモニーでは、西川選手が最後の挨拶と1本締めを担当。感謝を込めて場内を一周し、最後にはビジョンに高橋光成投手と今井投手の姿が映し出された。ファンに手を振り礼をした2人だが、今井投手は目頭を押さえ思わず涙。ライオンズとの別れを惜しんだ。
LIONS THANKS FESTA 2025閉幕後、グラウンド内では18日に発生した大分県の大規模火災への募金活動を実施。同県出身の源田壮亮選手、古川雄大選手、狩生聖真選手、鳥越裕介コーチが募金を呼びかけた。
