パ・リーグ6球団公式ウェブマガジン「パ・リーグ インサイト」では、オフシーズンもパ・リーグをお楽しみいただけるよう、2025シーズンの印象的なプレーに動画を添えてお届け！　月曜から金曜まで各曜日ごとのテーマに沿って毎日更新中です！

月曜日・・・心に刻まれる「プロ初記録・節目の記録」特集
火曜日・・・緊迫感あふれる「完封・火消し」特集
水曜日・・・野球の華！「ホームラン」特集
木曜日・・・思わずうなる！「ファインプレー」特集
金曜日・・・劇的な幕切れ！「サヨナラ」特集

　11月24日（月・祝）のきょうは、7年目の25歳、埼玉西武・渡邉勇太朗投手がプロ初完投・初完封をマークした試合を振り返ります。

一度も2塁を踏ませない圧巻の投球でマダックス達成

　9月6日にベルーナドームで行われた千葉ロッテ戦に先発した渡邉投手。7月は3試合で防御率6.00、8月は4試合で防御率4.26と苦しんでいたなかでのマウンドとなりました。

　注目の立ち上がりは、わずか6球で3者凡退に抑えると、打者一巡をパーフェクトピッチング。以降も5回まで走者を許さない投球を続けます。6回表2死から今試合初安打を許しましたが、後続を難なく打ち取り、7回、8回は再び3者凡退。8回終了時点で87球、1安打無四死球5奪三振無失点の快投を披露します。

　一方の打線は、西川愛也選手が先頭打者本塁打を含む3安打4打点で援護。そして迎えた9回表、代打・山口航輝選手、代打・寺地隆成選手をそれぞれ内野ゴロに打ち取って2死を奪います。続く高部瑛斗選手に安打を浴びましたが、最後は西川史礁選手を内野ゴロに仕留め、試合を締めました。

　結果的には一度も2塁を踏ませることなく、9回97球2安打無四死球5奪三振無失点。プロ初完投・初完封勝利は「マダックス（先発投手が100球未満で完封勝利）」での達成となり、6月19日以来自身9登板ぶりとなる白星をマークしました。

　今シーズンはキャリアで初めて100イニング以上投げるなど、23登板で7勝9敗、134回を投げて防御率2.69と存在感を示した渡邉投手。来季はさらなる躍動を。ブレイクを果たした若き右腕に注目です。

　明日11月25日（火）は、緊迫感あふれる「完封・火消し」を特集予定。プロ5年目で中継ぎとして飛躍した千葉ロッテ・中森俊介投手の「1球火消し」を振り返ります！