福岡ソフトバンクが「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」を4勝3敗で勝ち抜き、2年連続で「SMBC日本シリーズ2025」への出場を決めた。昨年逃した日本一をつかむべく、セ・リーグ王者の阪神との戦いに臨む。
甲子園は今年の交流戦優勝を決めた地
2005年から始まった交流戦の対戦成績は通算41勝29敗4分で、福岡ソフトバンクが阪神に勝ち越している。今年の「日本生命セ・パ交流戦」では阪神甲子園球場で3連戦が行われ、2勝1敗で勝ち越し。ビジターでの3試合を振り返る。
1回戦はモイネロ投手と村上頌樹投手と投げ合い。1対1で迎えた延長10回表、2死3塁から石塚綜一郎選手が右中間へ勝ち越しの適時二塁打を放ち、2対1の辛勝。福岡ソフトバンクが交流戦の優勝マジックを1とした。
◇6/20 T-H 試合戦評
2回戦は先発・上沢直之投手が阪神打線につかまっていきなり3失点。一方、福岡ソフトバンク打線は先発・大竹耕太郎投手の前に6回途中1安打と沈黙。試合終盤もあと一本が出ず、0対3で完封負けを喫した。
◇6/21 T-H 試合戦評
今季の交流戦最終戦となった阪神との3回戦。4回表にダウンズ選手の2点適時打で福岡ソフトバンクが先制する。先発・松本晴投手は5回2安打7奪三振1失点と試合をつくり、中継ぎ陣もピンチを切り抜けながらリードを守った。8回表には4番・中村晃選手の適時三塁打で貴重な追加点を挙げ、3対1で勝利。チーム6年ぶりの交流戦優勝を果たした。
◇6/22 T-H 試合戦評
11年前のシリーズでは中村晃、柳田悠岐が活躍
福岡ソフトバンクは2年連続、阪神は2年ぶりの日本シリーズ出場だが、両者が対戦する日本シリーズは前身球団を含めて今年が4度目。過去3度いずれもホークスが日本一になっていた。

直近の対戦となった2014年。秋山幸二監督(当時)が率いる福岡ソフトバンクは黒星発進も、第2戦から4連勝で日本一に輝いた。11年前のこのシリーズに出場し、今季も現役で福岡ソフトバンクでプレーしているのは東浜巨投手、今宮健太選手、中村晃選手、牧原大成選手、柳田悠岐選手の5選手だ。
当時プロ7年目だった中村晃選手は第4戦で延長サヨナラ3ランを放ち、4年目だった柳田選手は5試合で打率.400と貢献した。ベテランとなって迎える2025年。円熟した打撃で両チームのファンを驚かせてくれるだろう。
文・菊地綾子
