熱戦が続くパーソル CS パ ファイナルステージの舞台、みずほPayPayドーム福岡から、熱視線で試合を見つめるファンの声をお届けする。
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今回は4年ぶりの日本シリーズ進出に燃える福岡ソフトバンクホークスファンを直撃。
「2019年のプレミア12で周東佑京選手のファンになりました!」と話すのは、バンテリンドームで売り子のアルバイトをしているという、公私ともに野球愛に染まる愛知県の女子大学生・Aさん。いつも一緒に観戦に行くという叔母のKさんは「一緒に球場についていくようになったらファンになりました……」と恥ずかしそうに笑いながら話す。今季、京セラドーム大阪では何度か二人で観戦したそうだが、本拠地での観戦はパーソル CS パ ファイナルステージ第2戦が今季初だ。
姪っ子のAさんとともに観戦しているうちに自然とホークスファンになったKさんは、柳田悠岐選手を特に応援しているそうで、柳田選手の推しポイントをたずねると「人格!」と即答。「人のことを絶対に悪く言わない人柄。少し抜けていて面白いところもあるけれど、それでもやはりしっかりとチームを引っ張ってくれているところが好きです」と熱く語ってくれた。
Aさんはもともと野球に関心があったわけではなく、テレビで甲子園の試合が放送されていれば観る程度だったが、プレミア12での周東選手の活躍に目を奪われ、気づけばホークスファンになった。「球場観戦の時だけつけています!」と、見せてくれたオーダーデザインのネイルはもちろん周東選手仕様。刺しゅう入りのユニフォームもこだわりのグッズのひとつだ。
売り子のアルバイトは、重いビールサーバーを背負って球場内の階段を昇り降りするなど体力を使う仕事だが「ホークス、そして周東選手が頑張っているから私も頑張ろうと思って、アルバイトも頑張れます!」と日ごろからホークスに勇気づけられている様子。
最後に、「柳田選手、怪我なくがんばってください!」「周東選手には200盗塁を目指して走り続けてほしいです!」と笑顔でメッセージを送った。
小学生の頃から約10年間ホークスを応援しているという男子大学生のTさんは、1995年から2000年にダイエーホークスに在籍した藤井将雄投手のユニフォームを身にまとって広島から応援に駆けつけた。
「大きなきっかけはないのですが、藤井投手の命日にネットで記事を読み、その後、藤井投手の著書を読んだことがきっかけですね。ファンクラブの特典で、ホークス周年記念ユニフォームが選べたので、藤井投手のネーム加工をしてもらいました」
また、同行者のMさんは、Tさんに影響されて半年前にホークスを応援し始めたそう。「小さい時に福岡に住んでいて、何度かお父さんに球場に連れてきてもらっていたんですけど、あまり記憶になくて……でも、スポーツ観戦が好きなので、一緒に観ていたらハマりました」と話し、今ではすっかり周東選手のファンに。
「柳田選手のホームランに期待しています!」「ホークス優勝!」と、美破!ポーズとともにチームを後押しした。
試合は7対2で福岡ソフトバンクが勝利。対戦成績を3勝0敗(アドバンテージを含む)とし、日本シリーズ進出まであと1勝に。試合後、興奮冷めやらぬTさんに感想をうかがった。
「モイネロ投手の粘りのピッチングがすごく見応えがあり、投打がかみ合った試合だったと思います! 明日のC.スチュワート・ジュニア投手のピッチングにも期待しています!」
18日におこなわれる第3戦は、C.スチュワート・ジュニア投手と山崎福也投手が先発予定。リーグ王者のホークスが負けなしで日本シリーズ進出を決めるのか、それともファイターズが一矢報いるのか。注目の一戦は18時から。
取材・文 後藤万結子
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