奈良間大己は新球場で打率3割 昨季本拠地で好成績を残した選手は?

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北海道日本ハムファイターズ・奈良間大己選手【写真:球団提供】
北海道日本ハムファイターズ・奈良間大己選手【写真:球団提供】

 2023シーズンは声出し応援が4年ぶりに解禁され、ファンが直接選手を後押しできる空間が戻ってきた。そんななか、より多くのファンから応援を受けるホームゲームにおいて、最も高い勝率を残した球団はどこなのか。また、本拠地の試合でより力を発揮した選手は誰か。昨季の本拠地成績を振り返っていく。

※オリックスは準本拠地のほっともっとフィールド神戸を含む。

パ・リーグ1位のホーム勝率を誇った千葉ロッテ

2023年 球団別ホーム/ビジター成績(C)PLM
2023年 球団別ホーム/ビジター成績(C)PLM

 オリックスと僅差だったものの、シーズン成績2位の千葉ロッテがホーム勝率では1位という結果に。特に4月に限ると、勝率.833(10勝2敗)と圧倒的な勝利数を誇った。また、7月24日の対福岡ソフトバンク戦で、9回2死から代打・角中勝也選手が逆転のサヨナラ2ランを放つなど、昨季は8度のサヨナラ勝利を収めている。

オリックスはパ・リーグで唯一となるビジター試合勝ち越し

 続いて、ビジター試合での勝率も見ていきたい。リーグ3連覇を果たしたオリックスがシーズン勝率を上回る.643をマークし、ビジター勝率2位の福岡ソフトバンクとは約2割の差をつけた。特に後半戦のビジター3連戦では、8月29日からの対福岡ソフトバンク戦を除く全カードで勝ち越しを決めている。

 一方、ホームで高い勝率を誇った千葉ロッテは、シーズン勝率を約1割下回る.412と、対照的な結果だった。

本拠地で好成績を残した選手は?

 次に、本拠地でシーズン成績を大きく上回った主な選手を紹介する。

2023年 本拠地成績がシーズン成績を上回った主な選手(打者編)(C)PLM
2023年 本拠地成績がシーズン成績を上回った主な選手(打者編)(C)PLM

 首位打者に輝いた頓宮裕真選手が、シーズン打率を1分6厘上回る好成績を残しているほか、紅林弘太郎選手、近藤健介選手も高い打率をマークしている。北海道日本ハムの奈良間大己選手は、規定打席には届かなかったものの、本拠地エスコンフィールドで100打数30安打、打率.300。プロ初安打が本塁打となるなど、華々しいデビューを飾っている。

投手では、山下舜平大や種市篤暉らが存在感

2023年 本拠地成績がシーズン成績を上回った主な選手(投手編)(C)PLM
2023年 本拠地成績がシーズン成績を上回った主な選手(投手編)(C)PLM

 先発投手陣では、昨季の新人王に輝いた山下舜平大投手や、佐々木朗希投手らが本拠地での登板でより好成績を残した。

 なかでも昨シーズン、トミー・ジョン手術から本格的に復帰した種市篤暉投手に注目したい。種市投手は、本拠地・ZOZOマリンスタジアムで行われた4月9日の東北楽天戦、6回無失点で3年ぶりの白星を挙げた。その後も特に本拠地の試合で好投し、10登板のうち6度QS達成。4勝、防御率1.87という数字を残した。

 ファンによるここ一番での声援や拍手は、間違いなく選手の力になっているだろう。今季もスタンドから選手を後押ししてほしい。

文・杉森早翔

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