プロ11年目の初受賞も。2022年の月間MVPを振り返る【打者部門】

パ・リーグ インサイト

2023.1.30(月) 23:00

東北楽天ゴールデンイーグルス・西川遥輝選手(C)パーソル パ・リーグTV
東北楽天ゴールデンイーグルス・西川遥輝選手(C)パーソル パ・リーグTV

 ​​2023年もいよいよキャンプインを迎える。新シーズンを迎える前に、昨季活躍した選手を振り返るべく、大樹生命月間MVP賞受賞選手を紹介。パ・リーグ打者部門では、2人が初受賞した。

◇3、4月度 西川遥輝(東北楽天)初受賞

【月間成績】
23試合 108打席28安打 5本塁打21打点22四球7盗塁 打率.333 出塁率.472 OPS1.079


 3、4月度は西川遥輝選手が受賞。2022年から東北楽天に加入すると、シーズン序盤は1番打者に定着し、打線をけん引した。月間の出塁率.472もさることながら、長打でも存在感を示し、月間長打率.607はリーグトップ。この間の東北楽天は16勝6敗1分の成績で、チームを勢い付けるリードオフマンとして躍動した。

◇5月度 山川穂高(埼玉西武)6度目(2019年3、4月以来)

【月間成績】
23試合 94打席25安打 9本塁打18打点14四球 打率.321 出塁率.426 OPS1.118


 山川穂高選手が絶好調だった。5月まで本塁打を放った試合は全勝し、不敗神話も話題に。月間9本塁打はリーグ1位の成績。野手陣の調子が思うように上がらない中、勝負強い打撃でチームを勝利に導き、過去2シーズンの鬱憤を晴らすような活躍を見せた。

◇6月度 杉本裕太郎(オリックス)2度目(2021年6月以来)

【月間成績】
21試合 88打席22安打 5本塁打15打点8四球 打率.282 出塁率.364 OPS.902


 6月は杉本裕太郎選手が受賞。開幕から不振で出遅れるも、徐々に調子を上げ、昨季の本塁打王らしい打撃を取り戻した。6月終盤は数字を落としたが、5月から6月に行われた交流戦の打率.391は12球団トップをマーク。月間15打点はリーグトップだった。

◇7月度 吉田正尚(オリックス)5度目(2021年5月以来)

【月間成績】
24試合 108打席28安打 4本塁打20打点19四球 打率.322 出塁率.454 OPS.983


 2カ月続けてオリックスから月間MVPが選出された。吉田正尚選手は、7月の全試合に「4番・指名打者」として出場。数々の打撃部門でハイレベルな数字を残した。なかでも出塁率.454はリーグトップ。勝負強い打撃も健在で、リーグ2位の20打点をたたき出した。

◇8月度 島内宏明(東北楽天)初受賞

【月間成績】
26試合 109打席37安打 6本塁打21打点11四球 打率.381 出塁率.440 OPS1.100


 島内宏明選手がプロ11年目にして初受賞。4番打者として君臨し、得点圏打率.462はリーグ3位。打率、打点、安打、長打率の項目でリーグトップの成績を残した。打撃好調の要因について「夏はピッチャーがバテているので、その影響かなと思います」と謙虚に振り返ったが、ここぞの一打でチームの勝利に幾度となく貢献した。

◇9、10月度 吉田正尚(オリックス)6度目(2922年7月以来)

【月間成績】
22試合 112打席32安打 7本塁打23打点18四球 打率.416 出塁率.500 OPS1.279


 吉田正選手が7月度に続いての受賞に。チームが熾烈な優勝争いを演じる中、出場した全22試合で出塁をした。本塁打も7本と量産。特に9月終盤の活躍は目覚ましく、チームの優勝に大きく貢献。オリックスを2年連続のリーグ制覇へと導く立役者となった。

文・谷島弘紀

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