「Monday パ」では、一軍公式戦が行われないことの多い月曜日でも、皆さまにパ・リーグを楽しんでもらえるよう、パ・リーグの旬な情報を配信しています。毎月第○月曜日の数字にちなんでピックアップした情報をお届けします。各週毎のテーマは以下の通り。
第1月曜日・・・「初」記録特集
第2月曜日・・・「二」軍のネクストブレイク選手を特集
第3月曜日・・・気分爽快! 奪「三」振特集
第4月曜日・・・豪快な一撃! ホームラン特集
第5月曜日・・・ 5、8、10月限定の番外編! 内容はお楽しみに
8月第1月曜日の今日は、初記録を特集。まずは福岡ソフトバンクに同期で入団した2人の苦労人に生まれた、待望の「プロ初記録」を振り返ります。
道は違えど……うれしい「プロ初記録」!
千葉ロッテ・茶谷健太:初二塁打、初三塁打、初猛打賞、初打点
福岡ソフトバンクに2015年ドラフト4位で入団し、戦力外通告を受けて千葉ロッテに移籍した茶谷健太選手が7月23日、「プロ初づくし」の大活躍を見せた。第1打席で初二塁打を放つと、第2打席では適時打で初打点をマーク。さらに第4打席では初三塁打も放ち「サイクルリーチ」で初の3安打猛打賞を記録した。現在は新型コロナウイルス感染で登録抹消となっているが、復帰後もさらなる活躍を期待したい。
福岡ソフトバンク・黒瀬健太:プロ初スタメン、初打点
茶谷選手と同世代、同期入団である黒瀬健太選手が、新たな一歩を踏み出した。黒瀬選手は茶谷選手と同じ18年オフに戦力外通告を受けた苦労人。その後は育成契約として研さんを積み、28日に支配下復帰を勝ち取った。30日に初出場を果たすと、翌31日は「8番・一塁」でプロ初のスタメン入り。同点の無死満塁で回ってきた第1打席で犠飛を放ち、プロ初打点を記録した。
リーグ戦再開初日は「初」づくしの一日に!
「マイナビオールスターゲーム 2022」も終わり、7月29日に後半戦がスタートした。各球団も夏場を乗り切るべく、期待の若手を積極的に起用。特に29日は、パ主催の全3試合で「プロ初記録」が生まれる一日となった。
北浦竜次がプロ初セーブをマーク!
北海道日本ハムの北浦竜次投手は“BIGBOSS流”采配に応え、5年目でプロ初セーブをマーク。1点リードの9回裏、最初にマウンドに上がったのは北山亘基投手だったが、1死で右の強打者・浅村栄斗選手を迎える場面、左腕の北浦投手が登板した。浅村選手からは三振を奪い、最後は中島卓也選手の好守にも助けられ初セーブを挙げた。
守護神不在のなか、水上由伸が初セーブ!
埼玉西武の水上由伸投手は、今季ここまで22ホールド、防御率0.67をマークするなどセットアッパーとして首位のチームを支えている。現在、守護神・増田達至投手が新型コロナウイルスで離脱するなか、この日は3点をリードする最終回のマウンドへ。2者連続三振を含む3者凡退に打ち取り、プロ初セーブを飾った。
阿部翔太、サヨナラ阻止しプロ初勝利!
オリックスの2年目・阿部翔太投手はプロ初勝利を手にした。9回表に杉本裕太郎選手の3ランで追い付き、試合は延長戦へ。11回裏に登板した阿部投手は2死1、2塁のピンチを招いたが、内野5人という守備シフトもはまり、無失点でしのぐ。チームは直後の12回表に相手のミスも絡んで勝ち越し。3位浮上となった。
今週のパ・リーグ見どころ
福岡ソフトバンクと埼玉西武による、首位攻防の直接対決は2勝1敗で埼玉西武が勝ち越して首位に。上位に食らいつきたい4位・東北楽天は、6位・北海道日本ハムにカード勝ち越しを決め、千葉ロッテに3連勝の3位・オリックスを「0.5」差で追う。
8月に入り、シーズンも佳境に入る。今月は6連戦も多く、チームの底力が試されるだろう。第1週は、埼玉西武が本拠地でオリックスと千葉ロッテを迎えての6連戦。27勝17敗2分と得意のホームで、首位固めなるか。一方で、5位の千葉ロッテから首位までのゲーム差は「3.5」であり、1週間後の順位変動も大いにありえる。
週末には前半戦でパの首位争いを展開してきた福岡ソフトバンクと東北楽天の対決も控え、各チーム負けられない試合が続く。福岡ソフトバンクとオリックスとのカードを予定している北海道日本ハムも、少しでもゲーム差を縮めてシーズン終盤へ突入したい。
文・小野寺穂高
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