中島卓也(なかしま・たくや)/内野手
#9/1991年1月11日生まれ
178cm・75kg/右投左打
福岡工業高校時代は同学年の三嶋一輝投手(現・横浜DeNA)とともに2008年春の九州大会初優勝に貢献。甲子園には未出場ながらも堅実な守備力が評価され、同年ドラフト5位で北海道日本ハムに入団する。プロ3年目となる2011年に一軍公式戦初出場を果たすと、2013年途中からは二塁手・遊撃手としてレギュラーに定着した。
2015年には遊撃手として全試合出場を果たし最多盗塁のタイトルを獲得、遊撃手部門でベストナインにも輝いた。さらに翌2016年にはフルイニング出場を達成し、持ち前の判断力に長けた走塁と巧みな守備でチームをリーグ優勝、そして日本一に導いた。
ところが2017年は故障に苦しむシーズンとなる。5月に故障し、6月の阪神戦で復帰を果たすも、8月に再度離脱。7月30日の福岡ソフトバンク戦では地元福岡でプロ9年目、一軍2287打席目にしてアマチュア時代を含めた人生初本塁打を記録したが、出場は91試合にとどまり打率は.208、11盗塁という結果に終わった。
2017年オフには選手会長に就任し、2018年には132試合で打率.261、29盗塁をマークした。しかし2019年、2020年は打撃で思うような結果を残せず、石井一成選手、平沼翔太選手の台頭もあって出場機会が減少。2021年前半戦は4月に新型コロナウイルス陽性判定を受け、一軍は22試合の出場にとどまっている。後半戦で巻き返し、レギュラー奪還といきたい。
【2020年一軍成績】
88試合 191打席32安打0本塁打8打点 打率.201 出塁率.298 OPS.531
文・高橋優奈
中島卓也選手をもっとよく知るために。パ・リーグ インサイトの過去の記事
・記念すべき「初体験」を糧に。北の新選手会長・中島卓也選手
高校時代からタイトルを獲得した2015年、日本一に大きく貢献した2016年を経て、人生初の本塁打を記録した2017年シーズンまでの過程について言及された記事。不振と怪我に見舞われながらも待望の初アーチを放ち喜ぶ様子も。
・北海道日本ハム通算200犠打を記録した中島卓也 「バントができて当たり前の選手」
2018年6月15日に通算200犠打を達成した中島卓也選手。2016年には、2013年・2014年の今宮健太選手に並ぶパ・リーグ最多記録となる62犠打をマークしている。決して派手なプレーではないが、小技を駆使してチームを支える。
・北海道日本ハム中島、FA権行使せず3年契約合意 一問一答「『残ってほしい』の言葉が一番」
中島卓也選手は2019年オフにFA権を行使せず、残留を表明。選手会長としての責任を胸に、更なる活躍を誓った。
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