悩み抜いた末の結論、記者会見で「もう一度レギュラー取って、優勝したい」
今季国内フリーエージェント(FA)権を取得した北海道日本ハム中島卓也内野手が1日、千葉・鎌ケ谷市の球団施設で会見し、FA権を行使せず、残留することを明らかにした。この日球団と最後のFA交渉に臨み、残留を決断。3年契約で合意した。
28歳の中島は福岡工から2008年ドラフト5位で入団。6年目の2014年にレギュラーとなり、翌15年には盗塁王を獲得、ベストナインにも選出された。野球日本代表「侍ジャパン」の一員として2015年の「第1回WBSC プレミア12」にも出場した。今季は120試合出場で打率.220、0本塁打、16打点、12盗塁だった。
中島は会見で以下のように心境を語った。
――今の気持ちを
中島「他球団の話を聞いてみたい気持ちもありました。本当に悩んだ。最終的には球団から『残ってほしい』という言葉をいただいて、うれしい気持ちがあった。このチームでもう一度優勝したいという思いもある。『残ってほしい』という言葉が一番です」
――ここまでの経緯を
中島「本当にチームメートとかいろいろな方の意見を聞いて…相談すればするほど悩んだけど最後は自分で決断しないといけない。ここまで11年間やりやすい環境をつくってくれたチームへの愛着もあるし、ファンから温かい声援をずっと受けてきた。今年優勝できなかった責任を感じているし悔しい思いをした。優勝に貢献できるよう、もう一度レギュラーを取って頑張りたいという思いが強くなった」
――契約期間は
「3年です。自分でもびっくり。あっても2年かと思っていた。『残ってほしい』と3年契約を提示されて、気持ちが伝わってきました」
――来季以降に向けて
「3年ですけど、1年1年が勝負のつもりでやる。今年はレギュラーとして出場できず、優勝できなかった責任も感じている。選手会長は来年もやります」
(片倉尚文 / Naofumi Katakura)
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