打っても2回に走者一掃のタイムリー三塁打
北海道日本ハムの中島卓也内野手が15日の東京ヤクルト戦(札幌ドーム)で史上41人目となる通算200犠打を達成した。
2日連続で上がったお立ち台では「僕の中では、バントができて当たり前の選手。これだけたくさんの方に祝ってもらって本当にありがたいなと思いです」と笑顔を見せた。
記念すべき節目の犠打が勝利をアシストした。同点で迎えた7回無死一塁、交代したばかりの中沢の初球を三塁前に転がし得点圏に走者を進めた。2死後に大田泰示外野手がバットを折りながら中前へ勝ち越し適時打。中島は「ベンチで打ってくれと願っていました。すごいパワーでしっかりした打球を打って、すごいなと思いました」と喜んだ。
自らも2回の打席でパワーを見せつけていた。無死満塁で迎えた第1打席。カラシティーの変化球に2球連続空振りした後の3球目、フォークを右翼に引っ張り、走者一掃の三塁打を放った。チームを勢いづける適時打に「ノーアウト満塁は1人目が大事なので、自分で返そうと思っていました」と胸を張った。
昨季.237だった長打率が今季は.308と大幅アップしている。「力強く振っているというわけではないので、体が強くなったとかそういうところですかね」と中島は首をひねるが、強い打球が増えるにつれ、打率も上昇中だ。
お立ち台では「チームの勝利のために、しっかり一発で、もっと多くのバントを決めたいなと思います」とチームを下支えする覚悟を示した中島。栗山英樹監督は「派手な記録ではないけれど、タクを象徴する、チームに尽くす、素晴らしい記録。簡単に200犠打と言うけど、どれだけ大変なことか理解しているつもりなので、本当に感謝しています」と賞賛した。
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