3月30日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと楽天の第1回戦は、5対0で楽天が勝利した。両投手陣のテンポのいい投球が光り、試合時間はおよそ2時間半。主軸の活躍で中盤に突き放した楽天が2連勝を飾った。
楽天は2回表、浅村栄斗選手の今季第1号ソロで1点を先制。開幕から打撃で好調を維持していた主砲に、待望の一発が生まれた。浅村選手は、「打てて良かったです。先制できて良かったです」と、冷静に第1号を振り返った。
先発・岸孝之投手は、安定感抜群の投球を展開。単打を許しながらも、伸びのある直球と変化球を低めに集める丁寧な投球で、反撃のきっかけを与えない。7回まで得点圏に走者を許さず、流れを引き寄せた。
好投の岸投手を援護したい楽天は6回表、2死1、2塁のチャンスを作り、打席には浅村選手。フルカウントからの6球目をレフト前にはじき返し1点を追加すると、続く5番・茂木栄五郎選手も今季第1号となる3ランを放ち、この回4得点。リードを5点に広げ、試合は終盤へ突入した。
岸投手は終盤以降も疲れを見せることなく、テンポの良い投球を披露。8回裏には2死1、2塁のピンチを招いたが、得意のカーブでマーティン選手から見逃し三振を奪い、無失点で切り抜けた。9回裏もマウンドに上がった岸投手は、この回も2死1,2塁のピンチを迎えたが角中勝也選手を抑え、試合終了。9回8安打7奪三振無四死球無失点で完封勝利を挙げた。
勝利した楽天は、序盤に主砲・浅村選手の一発で先制し、中盤に突き放す理想的な展開で終始流れを手放さなかった。先発の岸投手は、昨年の10月8日から6試合連続で白星を挙げるなど、昨秋から続く好調を維持。チームも連勝を飾った。一方敗れた千葉ロッテは、先発の小島和哉投手が5回まで本塁打の1失点にとどめたが、6回表に集中打を浴び、6回6安打5奪三振2四球5失点で降板。打線も8安打無得点と投打がかみ合わず、開幕4連敗を喫した。
123456789 計
楽 010004000 5
ロ 000000000 0
楽 ○岸孝之
ロ ●小島和哉-佐々木千隼-河村説人-土居豪人
文・小野寺穂高
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