今宮健太〜球界屈指の身体能力を持つショートストップ。故障からの巻き返しを狙う〜(福岡ソフトバンクホークス)【インサイト的選手名鑑】
パ・リーグ インサイト
2021.3.7(日) 18:30
今宮健太(いまみや・けんた)/内野手
#6/1991年7月15日生まれ
172cm・76kg/右投右打
明豊高校から2009年ドラフト1位で福岡ソフトバンクに入団。高校時代は通算62本塁打と強打を見せる一方で、投手としても活躍を見せる。3年夏の甲子園では、菊池雄星投手(現シアトル・マリナーズ)擁する花巻東高校との準々決勝で自身最速の154km/hを計測。二刀流として生まれ持つ野球センスを遺憾なく発揮した。
今宮選手の魅力は何といっても、広い範囲と投手経験を生かした強肩を兼ね備えた球界トップクラスの守備だ。その高い守備力が評価され、2013年から5年連続でゴールデングラブ賞を獲得。三遊間の深い位置から繰り出される矢のような送球でピンチの場面を幾度となく救ってきた。
打撃においては打線のつなぎ役となり、4年目の2013年にはパ・リーグ新記録となるシーズン62犠打をマーク。翌年も62犠打を記録してプロ野球史上初の2年連続60犠打の快挙を達成するなど、小技の名手としての地位を確立した。その一方で徐々に力をつけていき、2016年から4年連続で2桁本塁打を記録。2019年のパーソル パ CS 第4戦では1試合3本塁打の活躍でシリーズMVPに輝くなど、大舞台でも打棒を見せつけた。
攻守でレベルアップした姿を見せていたが、近年は満足にプレーができないシーズンが続いている。2018年、2019年は100試合前後と出場数を減らしており、2020年も故障に悩まされ一軍定着後最少となる43試合の出場にとどまった。さらに空いたショートには若手が台頭してきている現状もある。2021年シーズンはコンディションを万全にした上で、再び定位置奪取へ。ショートの座は譲らない。
【2020年一軍成績】
43試合 177打席44安打6本塁打22打点 打率.268 出塁率.285 OPS.730
文・和田信
今宮選手をもっとよく知るために。パ・リーグインサイトの過去の記事
・【高校野球企画】Youthful Days ~まだ見ぬ自分を追いかけて~ vol.10 今宮健太選手[福岡ソフトバンク]
高校時代のプロ野球選手たちの活躍を振り返る記事。2009年夏の甲子園の準々決勝で、当時高校3年生だった今宮選手が見せたピッチングから、今宮選手の男気が感じられたという。
・今宮健太、甲斐拓也らが地元に登場! 「SoftBank HAWKS ベースボールキッズ 2019」大分会場レポート
2019年オフに地元・大分県で行われた少年野球教室に登場した今宮選手。優しくノックを打ち、子どもたちとふれあった。
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