今宮健太、甲斐拓也らが地元に登場! 「SoftBank HAWKS ベースボールキッズ 2019」大分会場レポート

パ・リーグ インサイト

2019.11.28(木) 13:00

子どもたちにノックをする今宮健太選手(C)PLM
子どもたちにノックをする今宮健太選手(C)PLM

 11月23日、九州・山口県の10会場で福岡ソフトバンクが主催する「SoftBank HAWKS ベースボールキッズ 2019」が開催された。大分の会場である別大興産スタジアムには川瀬晃選手、今宮健太選手、奥村政稔投手、甲斐拓也選手、小澤怜史投手の5選手が登場。266人の子どもたちと「投げる」「打つ」「捕る」「走る」「遊ぶ」の5つのアクティビティを通じてふれあった。

元気いっぱいなベースボールキッズとふれあい!甲斐選手は思わず「これはもたないぞ」!?

 開会式では奥村投手があいさつ。子どもたちにも負けない元気な声で呼びかけると、球場の雰囲気は一気に柔らかくなった。参加した子どもたちは5つのチームに分けられ、チームごとに記念撮影を終えるとグラウンド上の5つのブースに分かれて野球教室が始まった。

子どもたちと記念撮影する選手たち(左から今宮選手、奥村投手、川瀬選手、小澤投手、甲斐選手)(C)PLM
子どもたちと記念撮影する選手たち(左から今宮選手、奥村投手、川瀬選手、小澤投手、甲斐選手)(C)PLM

 レフト側のファウルグラウンドでは甲斐選手がストラックアウトを指導。9つの的めがけて次々とボールを投げる子どもたちに「ナイスボール!」と声をかけつつ、順番を待つ子どもたちとも言葉を交わす。じゃんけんをしたり、質問に答えたりと、積極的に話しかけられ、甲斐選手と子どもたちの会話は止まることを知らなかった。

 ストラックアウトを見守っていた甲斐選手は、車いすに座った子どもを見つけ、声をかける。ボールをもらい、ストラックアウトに参加できない彼とキャッチボールを始めた。力強いボールに驚きながらも、「いいね~!」と微笑み、投げ返す。そして時間が来て移動を始めた彼に再び話しかけると、「またね」と見送った。

車いすで参加した子どもに声をかける甲斐選手(C)PLM
車いすで参加した子どもに声をかける甲斐選手(C)PLM

 センター付近では、今宮選手が直接ノックを打っての捕球練習。子どもたちはめいいっぱい今宮選手の打球に飛びついた。段々と慣れてきて、距離を詰めると、ボールを待つ子どもに「近い!近い!」と言われながら、打球はマイルドに。今宮選手はいたずらっぽく笑った。

 ノック後半には希望に合わせてフライの打ち上げも行った。楽しげにフライを上げる今宮選手だったが、飛ばしすぎてフェンスを越えてしまう場面も。打ち損じにも「ごめん、もう一回!」と誰一人飛ばすことなくやり直していた。

ノッカーを務める今宮選手(C)PLM
ノッカーを務める今宮選手(C)PLM

 ライト側ではフリスビーを使ったドッジボールを行う。奥村投手は「ドッジボールわかるよね?」とルール説明も程々に、さっそく対戦開始。無邪気に遊ぶ子どもたちをにこやかに見守っていた。内野では小澤投手がベースランニングを指導。塁間をリレー形式で順番に走る姿を目で追いながら、近くの子どもと話していた。

 バックネット裏では川瀬選手がバッティングを指導。ネットが並べられ、トスバッティングを行った。川瀬選手は4つあるネットをそれぞれ回りながら、「よしっ!」とうなずきながら一人ずつに優しくトスを上げた。

トスを上げる川瀬選手(C)PLM
トスを上げる川瀬選手(C)PLM

 この日は天候にも恵まれ、身体を動かしていると少し汗ばむくらいに気温は上昇した。指導中、子どもたちと絶えず話していた甲斐選手は「これはもたないぞ」「今年はいつもより元気だ!」と苦笑い。それでも一人ひとりとしっかり話す姿が印象的だった。

 集まった子どもたちはチームに入って野球をしている子が多数を占めたが、野球未経験という子どももいた。野球に触れ、友達と体を動かす楽しさを学ぶきっかけとして、これ以上ない機会だ。プレゼントされたそろいの「WE=KYUSHU」ユニフォームを身に着け、笑顔があふれる野球教室となった。

30日には沖縄でも開催。これからも九州と、子どもたちとともに

 同日25日には、九州・山口県の各地で同じ催しが行われ、それぞれの地にゆかりのある選手をはじめ、多くの選手が参加した。30日には沖縄でも開催し、嘉弥真新也投手など5選手が参加する。今年は福岡の地に移転して30周年となる記念の年。九州とともに歩む福岡ソフトバンクの取り組みは、これからも子どもたちの忘れられない思い出になるだろう。

大分会場の別大興産スタジアム。266人の子どもたちが野球を楽しんだ(C)PLM
大分会場の別大興産スタジアム。266人の子どもたちが野球を楽しんだ(C)PLM

取材・文 丹羽海凪

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