11月21日、京セラドーム大阪で行われた巨人と福岡ソフトバンクの「SMBC日本シリーズ2020」第1回戦は、5対1で福岡ソフトバンクが勝利。投げては千賀滉大投手が7回無失点、打っては栗原陵矢選手が先制2ランを含む3安打1四球4打点の活躍を見せ、2018年広島第3戦から続く日本シリーズの連勝を「9」に伸ばした。
福岡ソフトバンクの先発は千賀投手。2回裏に159km/hを計測するなど、自慢の速球を軸に、本塁を踏ませないエースの投球を披露。7回打者26人に対し118球、3安打3四球6奪三振無失点の好投でマウンドを降りた。
一方の打線は2回表、4番・グラシアル選手が安打で出塁すると、続く栗原選手がライトスタンドへ2ランをたたき込み、先制に成功。「打ったのはスライダーです。めちゃくちゃ緊張していました。ファーストストライクから思い切って打ちにいこうと思っていましたし、チームも先制できて良かったです」と振り返った。
6回表には、2死から3番・柳田悠岐選手の死球とグラシアル選手の安打で1、3塁の好機を作り、栗原選手の適時二塁打で2点を追加。8回表には1番・周東佑京選手が四球と盗塁で得点圏に進むと、続く中村晃選手の左安打で本塁に生還し、5対0と試合を決定付けた。以降は8回裏をモイネロ投手が3奪三振の快投でつなぐと、9回裏は森唯斗投手が1死満塁のピンチを最小失点で切り抜け、試合終了。
勝利した福岡ソフトバンクは、千賀投手が日本シリーズ自身3勝目をマーク。「初回は少し力が入りすぎてしまい、自分のバランスで投げる事ができなかった。栗原の先制ホームラン、タイムリーのおかげで、中盤以降はとても楽な気持ちで投げる事ができた。少しボールにバラつきはありましたが、結果0点に抑えることができたので良かったです。大事な初戦をチームのみんなで良い流れにもっていくことができたと思います」と登板を振り返った。
一方敗れた巨人は、先発の菅野智之投手が6回6安打1死球4奪三振4失点と苦しい内容に。打線も4安打1得点と、鷹投手陣を捉えられなかった。
123456789 計
ソ 020002010 5
巨 000000001 1
ソ ○千賀滉大-モイネロ-森唯斗
巨 ●菅野智之-戸郷翔征-高橋優貴-ビエイラ
文・東海林諒平
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