吉田凌〜甲子園を沸かせたあの夏から5年。一軍でのリベンジを期す若き右腕〜(オリックス・バファローズ)【インサイト的選手名鑑】
パ・リーグ インサイト 望月遼太
2020.9.11(金) 23:32
吉田凌(よしだ・りょう)/投手
#66/1997年6月20日生まれ
181cm・78kg/右投右打
東海大相模高校から、2015年のドラフト5位でオリックスに入団。縦変化のスライダーに加えてフォークボールと空振りを奪える変化球を複数持ち合わせ、快速球とのコンビネーションで打者を打ち取っていく。高校時代の2014年には2年生ながら神奈川県大会の決勝で20奪三振を奪う快投を見せてチームを甲子園に導き、続く2015年の夏には小笠原慎之介投手(中日)とのダブルエースとして活躍。チームの甲子園優勝にも貢献し、高校野球ファンの注目を集めた。
ルーキーイヤーの2016年は二軍で12試合に登板し、2勝2敗、防御率5.79と苦戦を強いられてしまう。それでも、続く2017年には16試合で6勝5敗、防御率2.37と成績を大きく向上させ、10月3日の北海道日本ハム戦でプロ初登板・初先発。しかし、この試合では2回2/3を6失点と崩れてしまい、防御率20.25と結果を残せなかった。翌2018年は二軍で10試合に登板して3勝2敗、防御率4.18と前年に比べて数字を落とし、一度も一軍に昇格できず。プロ4年目を迎えた2019年はそれまでの先発ではなくリリーフが主戦場となった。
2019年には二軍で29試合、防御率1.38と結果を残し、2017年以来となる一軍登板も果たした。そして迎えた2020年は、シーズン途中の7月15日に初昇格を果たすと、8月15日に4点リードの5回表に3番手として登板し、1回を無失点に抑えてプロ初勝利をマーク。その後も中継ぎとして場面を問わずに登板を重ね、35試合で防御率2.17の好成績を残した。2021年は開幕からフル回転し、ブルペンに欠かせない存在へと成長できるか。
【2020年一軍成績】
35試合2勝2敗7H 29回 33奪三振、防御率2.17 WHIP1.03
(2021/2/5 追記)
文・望月遼太
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