交流戦最初のカードとなる6月3日(火)〜5日(木)、ベルーナドームでは『埼玉代表 獅立ライオンズ学園』と題したイベントを実施。初戦となる3日には、花咲徳栄高校による特別応援イベントが開催される。それに際して同校と私設応援団による合同練習が1日(日)、行われた。
花咲徳栄高校吹奏楽部 注目はOB西川愛也と「サスケ」
現在、1番打者に定着しつつある西川愛也選手の母校・花咲徳栄高校。2017年には夏の甲子園優勝を果たし、多数のプロ野球選手を輩出する強豪校だ。そんな同校の吹奏楽部はおよそ65名の部員を抱え、普段は文化祭などの演奏会や、イベント出演に向けて練習している。夏にはコンクールにも出場し、平日、休日問わず練習に励む。
今回のイベントでは、奇数回をライオンズの応援歌、偶数回を高校野球の応援定番曲と交互に行う。高校野球の回で特に注目してほしいのは、西川選手がリクエストした『サスケ』という曲。西川選手の高校時代にも使用されていた、花咲徳栄高校の歴代の強打者にのみ使われる特別な曲だ。
交流戦の5回裏攻撃前に演奏されるパ・リーグ連盟歌『白いボールのファンタジー』も同校吹奏楽部による演奏となる。球団歌『地平を駈ける獅子を見た』とあわせて、「(花咲)徳栄のいいところを見せられると思うので、ぜひ聞いていただければ」と部長の福島由那さんと指揮者の小川眞湖さんは語る。
埼玉西武×花咲徳栄高校の重厚なアレンジは必聴!
合同練習では、私設応援団が主導し、ライオンズの応援をレクチャー。応援歌だけでなく、ヒットや進塁打、得点などそれぞれの場面に対応する。さまざまなケースを想定し、実際の試合映像に合わせる練習も行った。

球場で演奏するということもあり、金管楽器を重ねメロディが聞こえやすいようにアレンジ。そこに木管楽器とパーカッションが加わり、迫力ある華やかな演奏となっている。埼玉西武の応援歌の中でも人気の『チャンステーマ4』もより威圧感を増す。また、『チャンステーマ1』や、源田壮亮選手の応援歌の前奏の美しいハーモニーにも、ぜひ耳を傾けてみてほしい。
練習に参加した応援団関係者は「去年は出られなかったから」とやはり西川選手を注目ポイントに挙げる。昨季は一軍にいたものの、出場機会を得られなかった西川選手。今季は1番打者として活躍し、チームに欠かせない存在となっている。母校の後輩の応援を力に、この日もヒーローとなるか。

なお、6月4日には渡邉勇太朗投手、蛭間拓哉選手の母校・浦和学院高等学校の吹奏楽部が来場予定。こちらもあわせてチェックしていただきたい。
取材・文 丹羽海凪