9月24日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天と福岡ソフトバンクの一戦は、4対2で楽天が勝利。中盤にウィーラー選手の一発で試合の流れをつかみ、継投で逃げ切った。なお、ZOZOマリンスタジアムで行われている試合で、埼玉西武が千葉ロッテに勝利すれば、楽天はシーズン順位3位が確定。福岡ソフトバンクは2年連続の2位が決定する。
楽天・美馬学投手と福岡ソフトバンク・千賀滉大投手の先発で始まった本試合。両投手とも、初回から得点圏に走者を背負う緊張の展開となったが、要所を締める好投でこれを抑える上々の立ち上がりを見せた。
その後も、両投手の粘投でスコアボードには0が並び、試合が動いたのは4回表。福岡ソフトバンクのデスパイネ選手が、美馬投手の投じた4球目のスライダーを左翼席へ運ぶ36号ソロ。主砲の2試合連続の一発で先制した。
しかし、追う楽天が6回裏に反撃開始。先頭打者がファンブルで出塁すると、2死から打席に入ったウィーラー選手が4球目のフォークを捉え、「負けられない試合だからね。絶対に打ってやろうと思っていたよ。いいところで良い一本が打てて良かったヨ」と振り返る19号2ラン。2対1と逆転に成功した。
さらに7回裏には、福岡ソフトバンク2番手の甲斐野央投手から2四球で好機を得ると、3番手のモイネロ投手がマウンドに立った直後、オコエ瑠偉選手、代走・辰己涼介選手がダブルスチール。さらに相手の失策が重なり追加点を挙げると、浅村栄斗選手も適時二塁打を放ち、スコアは4対1に。
そして3点リードの楽天は、8回表を森原康平投手がつなぐと、9回表に守護神の松井裕樹投手が犠飛で1点を失ったが、後続を切り4対2で試合終了。
逃げ切り勝利した楽天は、先発の美馬投手が5回5安打1失点の粘投を披露。「自分に優位なカウントからのホームランがもったいなかったですね。これ以外はそれなりに粘れたと思います」と振り返った。敗れた福岡ソフトバンクは、先発した千賀投手が6回5安打5奪三振2失点(自責0)の力投も、打線が応えられなかった。
文・今泉友香
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