8月14日、メットライフドームにて行われた埼玉西武対オリックスの第20回戦は、8対7で埼玉西武が勝利した。
オリックスが初回から埼玉西武の先発・榎田大樹投手に猛攻を仕掛けた。1回表、2番・西野真弘選手、3番・吉田正尚選手の連打で1死1,2塁とすると、4番からのロメロ選手、モヤ選手、中川圭太選手の中軸に連続タイムリーが生まれる。さらに暴投で1点を加え、9番・松井雅人選手のタイムリーで打者一巡。一挙5点を先行した。
初回に大量得点を許した埼玉西武も反撃を見せる。1回裏、オリックスの先発・山岡泰輔投手から2番・源田壮亮選手、3番・森友哉選手の連打で1死1,3塁のチャンスを作る。4番・中村剛也選手の内野ゴロの間に3塁走者が生還。まずは1点を返した。
3回裏、この回先頭の9番・木村文紀選手が第8号ソロを放つと、これをきっかけに打線が爆発。1死1塁から森選手のツーベースで1点を返すと、5番・栗山巧選手、6番・外崎修汰選手の連続タイムリーで同点とする。なおも2死1,3塁としたところで8番・メヒア選手にもタイムリーが生まれ、埼玉西武が一気に逆転に成功した。
しかし直後の4回表、オリックスは再びリードを奪う。1番・福田周平選手が内野安打で出塁し、1死2塁のチャンスを演出。ここで吉田正選手にタイムリーが生まれ、同点となる。さらに1死1,2塁から、モヤ選手の打球が相手のエラーを誘い、勝ち越し。スコアは7対6となった。
このまま打ちあいになるかと思われたが、6回からは両軍が継投に入り、試合は落ち着きを取り戻す。埼玉西武は6回から2イニングを小石博孝投手、8回を小川龍也投手が無失点に抑える。リードするオリックスは6回を増井浩俊投手、7回を近藤大亮投手が無失点でつなぎ、8回裏のマウンドには海田智行投手が上がった。
ここで波乱が起きる。外崎選手が4回の勝ち越しエラーを取り返すようにヒットを放つと、続く7番・山川穂高選手が真ん中付近に来た球を捉え、レフトスタンドに特大の一発。不振に苦しむ主砲の34号2ランで埼玉西武が再逆転に成功。ベンチも総出で喜びを分かち合った。
1点リードとした9回表は守護神・増田達至投手が締め、8対7で試合終了。勝利した埼玉西武は、初回に5点を先制されたものの、3回に追いつき逆転。直後再びリードを奪われるが、悩める主砲の一発で再逆転し、連勝を5に伸ばした。
先発した榎田投手は、5回10安打2四球7失点(自責6)と苦しい内容。「失点を少なくすることを目標にマウンドにあがりましたが、いきなり5失点してしまい、野手の方やチームに対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。ボールが高かったですし、自分の持ち味の攻めの投球をすることができず、全体的に甘くなってしまいました。次回以降は、しっかり攻めの投球をできるようにしたいです」と悔しさを語った。
文・丹羽海凪
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