福田周平~積極的な盗塁は機動力野球の要。俊足巧打のイケメン~(オリックス・バファローズ)【インサイト的選手名鑑】

パ・リーグ インサイト 望月遼太

2019.5.10(金) 14:00

オリックス・バファローズ 福田周平選手(C)パーソル パ・リーグTV
オリックス・バファローズ 福田周平選手(C)パーソル パ・リーグTV

福田周平(ふくだ・しゅうへい)/内野手

#4/1992年8月8日生まれ
167cm・69kg/右投左打


 福田選手は広島・広陵高校、明治大学、NTT東日本を経て、ドラフト3位で入団。社会人で3年間を過ごしてからのプロ入りとあって即戦力としての働きが求められたが、福田選手はアマチュア球界の名門を渡り歩いてきた豊富な経験を生かし、背番号「4」を与えた球団の期待に応える活躍をルーキーイヤーから見せていく。

 ルーキーイヤーは開幕こそ二軍スタートとなったが、4月上旬には一軍での出場機会を与えられるようになり、6月からはほぼセカンドのスタメンに定着した。多くの試合で2番を任されるようになると、福田選手は俊足巧打と優れた選球眼を生かしてその役割を全う。113試合で打率.264、1本塁打、15打点という数字に加えて、16盗塁、16犠打と機動力と小技でチームに貢献した。出塁率も.340と高水準であり、チャンスメーカーとしての適性の高さを感じさせた。

 2019年はプロ入り2年目という異例の早さでチームキャプテンに抜てきされ、135試合に出場、うち92試合で1番打者を務めた。シーズン打率は.250と改善の余地はあるが、出塁率は.342、リーグ2位の30盗塁をマークするなど、チームリーダーとして存在感を発揮した。2020年は開幕直前に右手人差し指を負傷。7月31日に一軍出場を果たすと、本職の二塁手に加えて三塁手として出場する機会を増やした。2021年は、目標に掲げた「出塁率4割」達成に向け、打撃の精度をさらに上げていきたい。

【2020年一軍成績】
76試合 312打席260打数67安打0本塁打24打点43四球13盗塁 打率.258 出塁率.366 OPS.700


(2021/1/29 追記)

文・望月遼太

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「スーツで満員電車に…」オリックスのドラ3・福田を支える社会人時代の3年間
福田選手は明治大学時代にも主力として活躍をしながらプロ志望届は提出せず、自らが感じた課題を克服するために社会人野球の道を選択。最短の2年間でプロ入りとはならなかったが、そこで得た新たな課題と、その克服のための努力は、現在の福田選手を形作る要素のひとつとなっているようだ。

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福田選手はこの記事内で“聖域"と表現される三塁到達10秒台というタイムをマークしており、俊足ぶりを改めて証明している。2018年には年間4本の三塁打を記録するなど1年目から積極的な姿勢を見せており、今後はさらなる三塁打量産にも期待がかかるところだ。

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中堅選手や外国籍選手の不振もあり、孤軍奮闘した吉田正尚選手を除く野手陣の成績はやや低調なものに終わってしまった2018年のオリックス。そんな中で、規定打席にこそ到達しなかったものの、はつらつとしたプレーで主力の座を手にした福田選手の活躍は、チームにとっても今後に向けた明るい材料のひとつとなった。

☆福田周平選手の動画はこちらから!

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パ・リーグ インサイト 望月遼太

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