5月28日、内川聖一さんと荒木雅博さんが、パーソル パ・リーグTVで配信された第2回「裏パ〜OBたちのゆるマニアック解説〜」に出演した。
同日は、荒木さんの到着が遅れるアクシデントがありながらも、福岡ソフトバンク対北海道日本ハムの試合を“ゆるマニアック”に解説した内川さん。試合の冒頭では「近藤選手が3番に帰ってきたことがすごく大きい。メンタル面でも、中軸を任せられる人がいるという安心感がチームに生まれる」と話していた。
主力の離脱が相次ぎ、今季ここまで2度の5連敗を喫するなど、苦戦を強いられてきた福岡ソフトバンクだが、27日に近藤健介選手が腰の手術から復帰。さらに、右肘の負傷で戦列を離れていた今宮健太選手もファームで実戦復帰した。近日中の一軍合流が見込まれる正遊撃手に期待することとは。2011年からの9年間、チームメイトとしてともにプレーした内川さんにお話を聞いた。
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パ・リーグ最長記録となる遊撃手での13年連続開幕スタメンを果たした今宮選手だったが、4月30日の北海道日本ハム戦で右肘に死球を受けた影響で登録抹消。翌5月1日からは野村勇選手が遊撃手として出場を続けている。内川さんが解説した28日の試合で、1点を追う7回裏に同点の適時打を放ったのが、その野村選手だった。内川さんは、野村選手の好調と今宮選手の復帰が良い相互作用を生むと語る。
「今の野村選手の活躍は、今宮選手の刺激になると思います。自分が休んでいる間に、こうやって頑張れる選手がいるんだということを、今宮選手も感じていると思いますから。チーム力を上げていくためには、そういう競争は必要なことだと思いますね。『自分しかいない』と思ってやるよりも『自分の状態が良くなかったらレギュラーを奪われる可能性がある』と思いながらやると危機感も生まれて、いい緊張感を持ったなかでプレーできます。それが活性化していくと、チームはどんどん強くなると思います」
悔し涙も経て……「ああ、頼もしくなったな」
今宮選手がプロ2年目だった2011年に、横浜から福岡ソフトバンクへ移籍した内川さんは「エラーをしてグラウンドで涙を流す姿とか、彼がレギュラーに定着するまでの過程を見てきました」と当時を懐かしむ。
「今、彼がチーム全体のことを考えた発言をしているのを見ると『ああ、頼もしくなったな』と思いますし、だからこそ、 自分がこだわっているショートというポジションを一年でも長く守り続けてほしいなと思いますね」
そして「ショートというポジションで長い期間やっていると、運動量も多くて大変な部分はたくさんあると思います。それでも彼ならできると思っていますし、まずは体調面をしっかり気をつけてもらいながら、当たり前のようにスタメンに名前があるとうれしいなと思います」と加えた。
頼りになる主力がまた一人帰ってくる福岡ソフトバンク。6月3日(火)から始まる「日本生命セ・パ交流戦 2025」は「選手からすると一区切りつけられるタイミング」だと内川さんはいう。
「開幕してから2カ月戦ってきたなかで、うまくいってるところもあれば、うまくいっていないところもあります。そのうまくいっていないところを『よっしゃ、みんなで一気に変えてやろう』と思えるきっかけでもあるんです。対戦相手や球場が変わることをプラスに捉えて『ここからまた上がっていこう』というつもりで戦っていってほしいと思います」
取材・文 高橋優奈
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