高橋礼は3試合連続ホールドで史上4人目のシリーズタイ記録
■福岡ソフトバンク 5-4 広島(1日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクが劇的なサヨナラ勝ちで、2年連続日本一に王手をかけた。1日、本拠地ヤフオクドームで行われた広島との日本シリーズ第5戦。一進一退の激戦となった試合はシリーズ2度目の延長戦に突入すると、延長10回に柳田がサヨナラ本塁打を放ち、激戦に終止符を打った。対戦成績を3勝1敗1分けとし、2年連続の頂点へ、あと1勝とした。
勝負を決めたのは柳田だったが、そこまでの道筋をつけたのは、必死の継投で広島打線に勝ち越しを許さなかったリリーフ陣だった。7回2死一、二塁でマウンドに上がった嘉弥真が代打・新井を三ゴロに打ち取ると、8回にはルーキー高橋礼が登板。2つのアウトを取ると、2死でこの日2安打3打点の會澤を迎えたところで、工藤公康監督は守護神の森を送り込んだ。
指揮官の期待通りに會澤を見逃し三振に切った森は、9回も走者を出しながら、無失点。延長10回には、第3戦で大量5失点を喫していた加治屋が登板。先頭の鈴木に四球を与えたものの、後続を切り抜けて、無失点で10回裏の攻撃につなげた。
先日の第4戦では6回以降、ノーヒットリレーを見せた福岡ソフトバンクの救援陣。この日は高橋礼と森がホールドを記録し、シリーズ計13ホールドは新記録に。さらに両チーム合わせて計20ホールドもシリーズ新記録となった。高橋礼は第1戦、第3戦、そして第5戦でホールドを記録。史上4人目となる3試合連続ホールドのシリーズタイ記録となった。
また、広島の4番鈴木は3、5、7、延長10回で四球を選び、4打席連続四球は史上3人目(4度目)のシリーズタイ記録だった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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