北海道日本ハム上沢直之が抱く“開幕投手”の自覚「チームが波に乗れるように引っ張りたい」

Full-Count 石川加奈子

2018.10.13(土) 07:20

北海道日本ハム・上沢直之※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)
北海道日本ハム・上沢直之※写真提供:Full-Count(写真:石川加奈子)

ホークス戦は4勝2敗、防御率2.20と“お得意様”

■福岡ソフトバンク – 北海道日本ハム(13日・ヤフオクドーム)

 北海道日本ハムの上沢直之投手が13日、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦に先発する。

 はやる気持ちを抑えるように上沢は言った。「初戦を取った方が有利だし、勢いに乗るので、何とか取りたい。そういう場で投げられる喜びを楽しみながら、チームの期待を背負ながら」。初めて“開幕投手”を任されたことを意気に感じ、下剋上を狙うチームを勢いづけるつもりだ。

 シーズン8勝を挙げた14年のCSでも、2度先発機会があった。ファーストステージ第2戦のオリックス戦とファイナルステージ第6戦の福岡ソフトバンク戦。いずれもチームに白星をもたらすことはできなかった。

「あの時とは立場も役割も違う。当時は誰かの後ろに隠れてやっていた感じ。今は第1戦に投げるので、チームが波に乗れるように引っ張りたい」と、“開幕投手”の自覚をにじませた。

 鷹キラーの本領を発揮する。7年目の今季は11勝6敗、防御率3.16とチームトップの成績を残した。中でも福岡ソフトバンク戦は、6試合に先発して4勝2敗、防御率2.20とお得意様だ。「シーズン中からやっているので」と気負うことなく自然体で臨む。

 1日の埼玉西武戦から中11日と登板間隔が空いた分、コンディションは万全だ。ランニングを少なめにして疲労を抜きながら、ウエートトレーニングもこなした。「体力的には万全の状態」と自信たっぷりに言い切った。

 栗山英樹監督は、短期決戦の鉄則として躊躇なく選手をつぎ込んでいく考え。上沢も「後ろにいいピッチャーがいるので、後を考えず、初回から全力で、行けるところまで行きたい」と力を込めた。3位から日本一奪取へ――。2018日米野球への出場も決まるなど、今季大出世した24歳右腕がその先陣を切る。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

記事提供:Full-Count

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