2年ぶりにパーソル CS パ出場を逃した千葉ロッテ。就任したばかりのサブロー監督のもとチームが来シーズンに向けて始動するなか、今年もドラフト会議が迫ってきた。
未来のスターが指名されるドラフト会議。一年前の秋に指名された選手たちは、どのような2025シーズンを送ったのか。今回は千葉ロッテのルーキーから、一軍デビューを果たした6選手をピックアップ。動画とともに活躍を振り返る。
西川史礁は開幕スタメン入り
千葉ロッテはオリックスとの競合の末、西川史礁選手(青山学院大)をドラフト1位で獲得した。西川選手はオープン戦から14試合に起用され、打率.410とアピールに成功。「1番・レフト」の開幕スタメンを勝ち取った。
敵地で迎えた開幕戦。4回に好返球で相手の得点を阻むと、1対1で迎えた6回には有原航平投手からプロ初安打初打点となる適時打を放つ。いきなり攻守で活躍し、ヒーローインタビューで笑顔を見せた。
快進撃が始まったのは6月。横浜DeNA戦でプロ入り後初となる1試合4安打を記録するなど、月間打率.441(34打数15安打)、出塁率.459のハイアベレージを叩き出す。待望のプロ初本塁打は初めて4番に起用された7月30日東北楽天戦。岸孝之投手の変化球をレフトホームランラグーンへ放り込んだ。
大きな期待を背負って迎えたプロ1年目。108試合、打率.281、ルーキーではトップの117安打、リーグトップの27二塁打、3本塁打、37打点、1盗塁、OPS.699の好成績で1年目のシーズンを終えた。春に2度のファーム落ちはあったが、新人王を射程に入れるほどの活躍ぶりでチームを支えた。
ヤマハから千葉ロッテに入団したドラフト2位・宮崎竜成選手。5月11日に初昇格すると同日の埼玉西武戦で8回からサードの守備につき、プロ初出場を果たす。夏場に出場機会を増やし、7月9日北海道日本ハム戦で山崎福也投手からプロ初安打となるセンター前安打、同19日オリックス戦では適時打でプロ初打点も記録。今季は39試合、打率.194(98打数19安打)、3打点、1盗塁、OPS.472の成績だった。
ドラフト3位・一條力真投手は7月15日福岡ソフトバンク戦でプロ初登板。5回に2番手でマウンドに上がり、中村晃選手からプロ初三振を奪うなど順調にアウトを重ねる。ところが2死から四球と二塁打で2、3塁のピンチを招くと暴投で失点。一軍登板はこの1試合だったが、ファームでは12試合に登板し防御率0.87の成績だった。
高卒新人のドラフト4位・坂井遼(さかい・はる)投手は、シーズン最終戦でプロ初登板。2番手で6回に登板し、山川穂高選手と栗原陵矢選手を打ち取り、谷川原健太選手からはプロ初奪三振。1回をノーヒット、1四球1奪三振無失点に抑え、本拠地のファンから拍手を浴びた。
東海大九州キャンパスからドラフト5位で入団の廣池康志郎投手。プロ初登板となった6月21日横浜DeNA戦はほろ苦いものとなった。敵地で先発したが、3者連続本塁打を打たれてしまい、2回3失点でプロ初黒星。しかし7月19日の再昇格後から、中継ぎで出場機会を増やしていく。8月3日埼玉西武戦でプロ初ホールドを記録。9月17日オリックス戦では同点の8回を抑えると、直後に味方が勝ち越してプロ初勝利を手にした。シーズンを18試合、1勝3敗、4ホールド、5ホールドポイント、防御率4.87で終えている。
ドラフト6位・立松由宇選手は5月7日東北楽天戦でプロ初出場するなど、今季は一軍4試合に出場。7月に両股関節の関節鏡視下股関節唇形成術を受けたことが球団より発表された。
文・菊地綾子
