福岡ソフトバンクは、和田毅投手が今季限りで引退することを発表した。
和田投手は2002年のドラフト自由枠でダイエーホークスに入団。ルーキーイヤーに8完投・2完封を含む14勝を挙げ新人王に輝くと、2007年まで5年連続で2桁勝利を記録した。2011年オフに海外FA権を行使し、オリオールズへの移籍後2年間はマイナーリーグで過ごしたが、2014年にカブスでMLBデビューを果たした。
2016年にNPBに復帰すると、15勝(5敗)、勝率.750で最多勝利と最高勝率のタイトルを獲得。その後も先発ローテーションの一角を担い、2022年9月30日にNPB通算150勝、2023年5月24日にはNPB通算2000投球回を達成していた。
そんなベテラン投手の引退発表を受け、同じ左腕で早稲田大出身の千葉ロッテ・小島和哉投手は以下のコメントを寄せた。
「今朝、知りました。驚きました。同じ左投手で大学も一緒ですし、大学の時に和田さんみたいになりたいなあと思って、プロを目指して練習をしてきました。大学時代に和田さんがやっていたというメニューをやらせていただいて、こうやってプロに入ることができました。そして、実際に自分がプロの世界に入って投げるようになったことで和田さんが1年目から残してきた数字とか実績の凄みを改めて痛感しました。
シーズン中も迷っている時に、他チームではあるのですが相談をすると親身に優しく話を聞いていただき、本当に何度も救われました。プロの世界で憧れの方と投げ合う機会をいただけたことは自分にとって忘れられない思い出ですし宝物です。特に、クライマックスシリーズで投げ合うことができたことは思い出深いです。今はめちゃくちゃ寂しいですけど、和田さんが決められたこと。お疲れさまでしたという言葉が適切なのかどうかはわかりませんが、本当にお世話になりました」
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