9月24日、京セラドーム大阪にて安達了一選手とT-岡田選手の引退試合が行われた。T-岡田選手は5回裏から途中出場。7回裏の第2打席には、カウント1−2からライト前に通算1193本目の安打を放った。
試合後の引退セレモニーでは、時折涙ぐみながら周囲への感謝を述べた。以下、あいさつ全文。
「オリックス・バファローズに入団して19年間、長いようで短く感じました。しかし、その時間は本当に充実していて、僕自身を成長させてくれた最高の時間だったことに、間違いはありません。2010年にホームラン王になったこと、2014年、最後の最後に負けて優勝できなかったこと、2021年からの3連覇・日本一。本当に最高の思い出です。苦しい練習や試合に勝てなくてつらい時、ファンの皆さんの声援のおかげで前を向き進んでいくことができました。
僕は皆さんに助けられ、支えられ、背中を押されました。今シーズンで僕は引退しますが、まだまだ才能ある選手たちがたくさんいます。どうか僕にくれた声援を彼らにもお願いします。彼らは、それに応えるために必死に頑張ってくれます。そして、もっと強いオリックス・バファローズをまた作っていってください。
最後にこの場をお借りして、家族にお礼を言わせてください。お父さん、野球を始めてから土日は休みたいのにずっと野球に付き合ってくれて、しっかりと野球に打ち込める環境を作ってくれてありがとう。
お母さん、強い体に産んでくれたおかげで大きな怪我もなく、こんなにも長くプロ野球の世界で頑張れました。この体は一生の宝物です。
そして、妻へ。どんなときも味方でいてくれてありがとう。調子が悪いときは一緒に悩み、優しく、ときに厳しく、一番近くで支えてくれてありがとう。心配ばかりかけてしまったけど、おかげでここまでやり切れました。ともに走り続けてくれたので、少しゆっくりしましょう。
長くなりましたが、これで僕の引退の言葉とさせていただきます。19年間本当にありがとうございました」
あいさつ後、現役選手を代表して宮城大弥投手、OBの坂口智隆さん、芸人のますだおかだ・岡田圭右さん、親交のあるなにわ男子・藤原丈一郎さん、ご家族から花束を受け取るとあふれる涙を止めることができず。心優しき“浪速の轟砲”が、選手、OB、球団関係者、主催公式戦最多入場者数となる3万6217人の観客に見守られ、静かに55番のユニフォームを脱いだ。
関連リンク
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