今年もドラフト候補目白押し。中田翔、浅村栄斗、森友哉…強打者を輩出する大阪桐蔭

Full-Count 広尾晃

2018.6.21(木) 14:50

北海道日本ハム・中田翔【写真:荒川祐史】
北海道日本ハム・中田翔【写真:荒川祐史】

阪神、埼玉西武には4人ずつ在籍の一大勢力に

東の横浜に並ぶのが、同じ17人の現役選手を擁する西の大阪桐蔭だ。1988年創部。今年で30年と歴史は浅いが、甲子園は夏春連覇中。NPBの現役選手も実力者ぞろいだ。

大阪桐蔭出身選手を、卒業年度別に紹介する。成績は今季の6月20日までのもの。

○2001年度卒業
中村剛也(西)24試81打9安1本4点0盗 打率.111
岩田稔(神)(一軍出場なし)
○2002年度卒業
西岡剛(神)18試33打5安0本1点0盗 打率.152
○2005年度卒業
平田良介(中)62試210打69安4本20点7盗 打率.329
○2007年度卒業
中田翔(日)65試252打66安16本54点0盗 打率.262
岡田雅利(西)22試43打14安2本5点0盗 打率.326
○2008年度卒業
浅村栄斗(西)63試255打76安14本50点3盗 打率.298
○2010年度卒業
江村直也(ロ)17試6打0安0本0点0盗 打率.000
○2011年度卒業
西田直斗(神)(一軍出場なし)
山足達也(オ)17試46打8安0本4点2盗 打率.174
○2012年度卒業
藤浪晋太郎(神)6登板1勝2敗0S 0H 33.1回35三振 防御率4.59
澤田圭佑(オ)19登板2勝0敗0S 1H 20回21三振 防御率1.80
○2013年度卒業
森友哉(西)58試202打57安6本36点5盗 打率.282
中村和希(楽)(育成:一軍出場なし)
○2014年度卒業
香月一也(ロ)(一軍出場なし)
○2015年度卒業
青柳昴樹(De)(一軍出場なし)
○2016年度卒業
高山優希(日)(一軍出場なし)

※岩田は関大、岡田雅利は大阪ガス、山足は立命大―ホンダ鈴鹿、澤田は立大、中村和は天理大を経ての入団。他の12人は高卒でのプロ入り。

阪神と埼玉西武が最多の4人、オリックス、北海道日本ハム、千葉ロッテが各2人。

目立つ打者の活躍、投手では岩田稔、藤浪晋太郎、澤田圭佑ら

大阪桐蔭勢の最古参、埼玉西武の中村剛也は本塁打王6回の大打者だが、今年は故障もあって出遅れている。同期の阪神、岩田稔も阪神で通算56勝の先発左腕だが、まだ今季は一軍出場なし。西岡剛も千葉ロッテ時代に首位打者、最多安打を獲得、MLBにも挑戦したが、今は阪神で若手の台頭もあり、出場機会は減っている。

平田良介は中日の中心打者として活躍。今季は打撃好調だ。中田翔も北海道日本ハムの主軸。昨年は不振だったが、今季は2度目の打点王をうかがう勢い。中田と同期の岡田も打撃好調。大阪桐蔭の後輩、森友哉とともに、正捕手の座を争っている。

埼玉西武にはこれも打点王を取ったことがある強打者、浅村栄斗もいる。2011年組の山足達也は、社会人を経て今季プロ入り。2番で起用されるなど、俊足で注目されている。

大阪桐蔭では、圧倒的に打者が目立っているが、藤浪晋太郎は2012年の春夏連覇の優勝投手。阪神入団後、エースとして活躍していたがここ2年は不振。再起を期している。

高校時代は藤浪の控え投手だった澤田圭佑は立大を経て2016年ドラフト8位でオリックスへ。1年目の昨年から一軍で登板、今季は開幕から9試合連続無失点と頭角を現し、貴重な中継ぎ投手として活躍中だ。

大阪桐蔭高からは2010年から2016年まで、7年連続でドラフト指名選手が出た。昨年途切れたことが話題になったが、史上初となる2度目の春夏連覇を目指す今年は、投手、野手の両方で評価が高い根尾昂など、プロ注目の選手が目白押しだ。大阪桐蔭勢は、来年以降、さらに増えるだろう。

記事提供:Full-Count

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