電撃発表で15年の現役生活に幕。武隈祥太がセレモニアルピッチで “引退登板”

パ・リーグ インサイト

2022.10.10(月) 22:23

左から高橋光成投手、武隈祥太投手、増田達至投手【写真:球団提供】
左から高橋光成投手、武隈祥太投手、増田達至投手【写真:球団提供】

 10月2日の試合前、埼玉西武・武隈祥太投手が引退を宣言。「もう何球投げられるか分からないくらい、肩が痛い」と、引退試合ではなく異例のセレモニアルピッチでの“引退登板”をした。

 突然の引退発表に、本拠地・ベルーナドームのファンからは悲鳴に近い歓声が上がった。式には捕手として増田達至投手、打者として高橋光成投手も登場。晴れやかな笑顔で、ファンの前での最後の投球を終えた。

チームの苦しい時期を支えたベテラン

 武隈投手は旭川工業高校から2007年高校生ドラフト4位で入団。7年目の2014年に47試合と登板機会を増やすと、2015年には自己最多の67試合に登板し防御率2.83、6勝1敗1S、11ホールドを記録。2014年から3年連続のBクラスと苦しんだチームを支えた。

 一方で優勝した2018年は35試合で防御率6.37、2019年、2020年も思うような成績が残せず。2021年は46試合で防御率1.76とキャリアハイともいえる好成績をマークしたが、今季は3月の教育リーグの試合で肩を痛め、公式戦はファームでの4試合のみにとどまった。

「痛みに耐えてがんばってきた」と献身的にチームに尽くし、2019年からは社会貢献活動にも取り組んでいたベテラン。レギュラーシーズン最終戦での電撃引退発表となったが、毎年恒例のファン感謝デー「LIONS THANKS FESTA(※日程・詳細は未発表)」で感謝の言葉を伝えるとしている。

文・丹羽海凪

◇武隈投手 コメント原文
「今年3月の教育リーグの試合で肩を痛めてしまいました。これまでも痛みに耐えてがんばってきましたが、今回は治るという光を見つけられなかったので引退を決意しました。

 15年間、熱い応援をありがとうございました。これからも、埼玉西武ライオンズの応援をよろしくお願いします。ファンの皆さまへはサンクスフェスタの場をお借りして、感謝の言葉をお伝えさせていただきます」

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