2023 PLAY BALL!~谷口雄也が綴る、Fビレッジ・カウントダウン~ 第2回 世界初も!「TOWER 11」とクラフトビール

ファイターズ スポーツ&エンターテイメント 谷口雄也

2022.4.5(火) 17:00

 2021年シーズンをもって現役を引退。球団職員としてセカンドキャリアを歩み出した谷口雄也さんが、2023年開業「北海道ボールパーク Fビレッジ」誕生までの軌跡を綴ります。

◇ ◇ ◇

 各チームがキャンプ、オープン戦を終えて待ちに待った2022シーズン、プロ野球が開幕しました。昨年まで選手だった私も、やっぱり各チームの動向は気になります。新庄剛志BIGBOSS率いるファイターズをはじめ、盛り上がるパ・リーグになることを期待しています!

 こんにちは、谷口雄也です。

 第1回では、自己紹介と2023年に開業する「北海道ボールパーク F ビレッジ」構想について紹介しました。

 今回はFビレッジ内の目玉を2つ紹介します。
 試合を見ながら入れるサウナと球場内で醸造するビール。こんな体験、Fビレッジでしかできません!

2人のレジェンド「11」に敬意を表して

 まずは球場レフト後方に建設されている5階層のビル、エスコンフィールドHOKKAIDO(以下エスコンフィールド)のランドマークとなる「TOWER 11」。

建設中の「TOWER 11」
建設中の「TOWER 11」
「TOWER 11」完成イメージ
「TOWER 11」完成イメージ

「TOWER 11」の「11」って、なんだかわかりますか? ファイターズで「11」と言ったら、あの2人ですよね。

 ファイターズでプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせ、今ではグローバルに活躍しているダルビッシュ有投手と大谷翔平投手。彼らに敬意を表して名付けられました。

 日本初のフィールドが一望できる球場内ホテル、世界初の球場内温泉、サウナ施設が入るほかに、飲食フロアも計画しています。

 試合を観ながらサウナに入って“ととのい”ながら野球観戦がしてみたいですが、通年営業なので、試合がない日でも楽しめますね。

 そういえば、ダルさんのSNSではファイターズの新ユニフォームを着た写真も載っていましたね! チームを離れてもファイターズを注目してくれていると思うと、この「TOWER 11」というネーミングでよかったなと思います。

 宿泊するどの部屋からもフィールドが一望できる。いい眺めだと思います。試合がない日でも宿泊ができる……って、よく考えると、その時のフィールドは真っ暗なのか、それともイルミネーションのようなキラキラとした幻想的なフィールドなのか? まったく想像がつきません。それなら、もういっそのこと、どちらも経験して楽しんでみたいですね。

バックスクリーン上でクラフトビールを楽しむ!

 そして、球場センターバックスクリーンに建設されるのが2階建てのクラフトビール醸造レストランです。

〈そらとしば〉イメージ
〈そらとしば〉イメージ

〈ヤッホーブルーイング〉さんとの共同開発で、新しい観戦スタイルを目指します。これまでにない場所で、これまでにない体験を実現しよう! ということで、センターバックスクリーン上にクラフトビール醸造レストラン〈そらとしば〉をオープンすることになりました。

 1階ではビールの醸造と飲食エリア、2階はテラスのような場所で外の空気、天然芝の香りを楽しみながらビールを飲むことができます。

 また、ここも「TOWER 11」と同じく試合がない日も営業します。さらに、定期的に醸造所見学ツアーも開催を予定しています。

 発表会見が行われた3月10日には、報道陣に初めて建設中のフィールドを見ていただきました。その時のみなさんの驚いた顔、ボールパーク開業へ向けて気分が高揚したような熱気が印象に残りました。それと同時に、形になってきたエスコンフィールドを目にするだけで、こんなにも人の心を豊かにしてくれるのか、という気づきも。このプロジェクトに携わることができたことに、背筋が伸びる思いでした。

 これまでの野球場でバックスクリーンに人が入るという前例はありません。打者の視界に入ることで妨げにならないかな……? と元選手目線からは思いましたが、もちろんそれも理解したうえで建設しているとのことです。

ビール片手に新しいボールパークで
ビール片手に新しいボールパークで

 今回はレフト後方「TOWER 11」とセンターバックスクリーン「クラフトビール醸造レストラン」を紹介しました。

 温泉に浸かり、サウナで整えて、オリジナルクラフトビールを片手に試合観戦をしてホテルで休むーーこんな有意義な一日、ぜひとも経験してもらいたいです。

 ボールパーク開業まで、3月でちょうど1年。
 発表できることが増えてきて、社内はさらに慌ただしくなりました。そして、自分にも少しずつですが、今の仕事に加えて他部署と連携し、今後の試合に向けたイベントの企画など準備を進めるなど、やることが増えています。

 ファイターズが目指す多様な観戦スタイル、進化していくボールパーク。家族や友人同士で「北海道ボールパーク F ビレッジ」を楽しんでいただくための新しいコンテンツが今後続々と発表されます。楽しみにお待ちください!

文・谷口雄也
写真・球団提供


谷口雄也
1992年6月1日生まれ。三重県出身。愛工大名電高から2010年に北海道日本ハムファイターズにドラフト5位指名を受けて入団。
プロ2年目に一軍デビューを果たすと、2016年には自己最多の83試合に出場しリーグ制覇と日本一を経験。通算成績は272試合、打率.241、7本塁打、42打点。2021年に現役引退。引退後は「株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント」の職員として野球の普及や指導業務、2023年に開業する「ES CON FIELD HOKKAIDO」のPR業務に携わっている。


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