パ・リーグ覇者の福岡ソフトバンクは主軸の内川&デスパイネ&松田が低迷
開幕して約1か月半が経過したプロ野球。パ・リーグでは開幕ダッシュに成功した埼玉西武が貯金13を作り出し、2位に4.5ゲーム差をつけて首位を走る。2年連続の日本一を狙う福岡ソフトバンクは貯金4。本来の強さは鳴りを潜め、苦しい戦いを強いられている感もある。昨季、優勝を争った楽天は借金12の最下位。なかなか浮上のキッカケをつかめない状況が続いている。
パ・リーグでは福岡ソフトバンクの柳田悠岐外野手や埼玉西武の秋山翔吾外野手、山川穂高内野手が際立つ打撃成績を残し、チームを引っ張っている。その一方で、いまいち波に乗り切れない実力者たちもいる。2年連続の日本一を狙う福岡ソフトバンクは、球界を代表する打者たちが多く苦しんでいる。
○福岡ソフトバンク
デスパイネ 34試合121打数22安打7本塁打17打点 打率.182
松田宣浩 34試合120打数24安打8本塁打21打点 打率.200
今宮健太 34試合123打数26安打1本塁打5打点 打率.211
内川聖一 34試合135打数31安打3本塁打13打点 打率.230
オリックスは軸になるべき助っ人2人が大不振
昨季本塁打、打点の2冠王に輝いたデスパイネは7本塁打を放っているものの、打率はいまだ1割台。8本塁打の松田も、13日の北海道日本ハム戦でようやく打率が2割に乗ったところ。昨季、打撃面で成長を見せた今宮もここまで打率.211、通算2000安打を達成した内川は記録への重圧もあったのだろう、打率.230と本来の成績とは程遠いものとなっている。
他球団にも、故障などはなく試合には出場していながら、開幕から本来の姿を見せられていない実力者たちはいる。主な面々は以下のようになる。
○オリックス
マレーロ 37試合122打数24安打8本塁打19打点 打率.197
ロメロ 37試合132打数29安打7本塁打16打点 打率.220
○楽天
ペゲーロ 30試合115打数24安打9本塁打21打点 打率.209
銀次 33試合117打数27安打1本塁打14打点 打率.231
○北海道日本ハム
西川遥輝 36試合132打数29安打3本塁打14打点 打率.220
○千葉ロッテ
鈴木大地 34試合113打数25安打1本塁打12打点 打率.221
オリックスはチームの中心になるべきマレーロ、ロメロの助っ人砲2人が揃って不振。マレーロにいたっては打率1割台に沈み、ついにファーム降格となってしまった。昨季、楽天の快進撃を支えたペゲーロも今季は打率2割ちょっと。北海道日本ハムの西川は打率.220。まずまずの出塁率.364を残しているものの、リードオフマンの数字としてはやや物足りないか。
それぞれが実績と経験のある選手たちで、このままの成績で終わることはないだろう。ここから、どれだけ状態を取り戻し、結果を残せるか。各チームの浮沈を大きく左右することになる。
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