5月28日、メットライフドームで行われた埼玉西武と阪神の「日本生命セ・パ交流戦 2021」第1回戦は、10対7で埼玉西武が逆転負け。カード初戦を落とした。

　埼玉西武の先発は未だ負けなしの高橋光成投手。初回、安打と四球で2死1、3塁のピンチを迎えるも、5番・サンズ選手を打ち取り、無失点で切り抜ける。しかし、2回表に先頭・佐藤輝明選手の11号ソロで先制を許すと、続く3回表にも2番・中野拓夢選手の適時打で1点を失った。

　一方の打線は、阪神先発の青柳晃洋投手の前に4回まで1安打に抑えられる。しかし、5回裏に6番・呉念庭選手、7番・スパンジェンバーグ選手の連打で1点を返すと、2死から若林楽人選手に適時打が生まれ、同点に追い付く。4回表、5回表と無失点に抑えてきた高橋光成投手だが、6回表にサンズ選手、佐藤選手に連続本塁打を浴び、勝ち越しを許す苦しい展開に。結局、高橋光成投手は6回5安打4失点の内容でマウンドを降りた。

　打線は直後の6回裏、先頭の森友哉選手の本塁打で1点を返すと、連打で1死2、3塁のチャンスから、呉選手の適時打で同点に追い付く。7回表に森脇亮介投手が1点の勝ち越しを許したが、打線の勢いは止まらず。7回裏に若林楽人選手が安打で出塁、続く森選手が二塁打を放つと、処理がもたつく間に1塁走者が生還。続く中村剛也選手には4号2ランが生まれ、7対5と勝ち越しに成功した。

　逃げ切りを図る埼玉西武は、8回表を平良海馬投手が無失点に。しかし、9回表に登板したギャレット投手が、佐藤選手に今試合3本目となる13号3ランを許すなど、一挙5失点。9回裏は阪神の守護神・スアレス投手の前に、3者凡退に倒れ試合終了。

　埼玉西武は、中村選手、呉選手が3安打猛打賞、若林選手、森選手がマルチ安打など打線は12安打7得点と奮起するも、抑えのギャレット投手が5失点。計11安打10失点と投手陣が乱れ、悔しい敗戦となった。

　 １２３４５６７８９ 計
神 ０１１００２１０５ 10
西 ００００２２３００ ７

神 青柳晃洋-岩貞祐太-馬場皐輔-及川雅貴-○齋藤友貴哉-Sスアレス
西 高橋光成-森脇亮介-平良海馬-●ギャレット-與座海人

文・成田理亮

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