5月28日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと広島の「日本生命セ・パ交流戦 2021」第1回戦は、8対10で千葉ロッテが敗戦。点の取り合いとなったが、3失策と精彩を欠いてカード初戦を落とした。
千葉ロッテの先発は鈴木昭汰投手。初回のピンチを無失点で抑えると、打線は直後の1回裏、2死2塁から4番・レアード選手に今季交流戦初本塁打となる11号2ランが飛び出す。援護をもらった鈴木投手は、2回表のアウト全てを三振で奪う圧巻の投球を披露した。
このまま流れをつかみたい千葉ロッテだったが、3回表に安打と失策などで1死2、3塁のピンチを招くと、3番・松山竜平選手の2点適時二塁打で同点とされる。続く4回表は、1死1、3塁から失策で勝ち越しを許すと、松山選手の2打席連続適時打などで3失点。5回表には、この回から登板していた大嶺祐太投手が2点を失い、2対7とリードを広げられた。
しかし5点差となった5回裏、千葉ロッテが反撃の狼煙をあげる。3四球で1死満塁とすると、本日誕生日の3番・中村奨吾選手が2点適時打を放ち3点差。さらに1死1、2塁から重盗でチャンスを拡大すると、レアード選手のセカンド後方の飛球で3塁走者・マーティン選手がタッチアップ。好走塁で2点差に迫る。
点差を保ちたい千葉ロッテだが、6回表に登板した3番手・小野郁投手が無死3塁から犠飛で1失点(自責点0)。5対8となった7回は、4番手・中村稔弥投手が2本の適時打を浴び、2失点で5点ビハインドに。
5点差で迎えた8回裏、千葉ロッテは意地を見せる。中村選手、レアード選手の連打で無死2、3塁のチャンスをつくると、5番・角中勝也選手が2点適時三塁打を放つ。さらに無死3塁から岡大海選手の内野ゴロの間に1点を加え、9回の攻防へ。9回表を横山陸人投手が無失点に抑えたが、9回裏は今季18登板で防御率0.00の守護神・栗林良吏投手を捉えきれず、8対10で試合終了。
千葉ロッテは、レアード選手が10試合連続安打となる先制2ランを放ったが、チームで記録した安打はクリーンナップ3人のマルチ安打のみ散発6安打。流れをつかみかけたイニングで守備が崩れるなど、精彩を欠いたプレーが目立った。
123456789 計
広 002321200 10
ロ 200030030 8
広 ○矢崎拓也-森浦大輔-コルニエル-中崎翔太-S栗林良吏
ロ ●鈴木昭汰-大嶺祐太-小野郁-中村稔弥-横山陸人
文・岡絃哉
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