吉川光夫~自身3度目のトレードに再起をかける2012MVP左腕~(埼玉西武ライオンズ)【インサイト的選手名鑑】

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2021.2.24(水) 11:30

埼玉西武ライオンズ・吉川光夫投手(C)パーソル パ・リーグTV
埼玉西武ライオンズ・吉川光夫投手(C)パーソル パ・リーグTV

吉川光夫(よしかわ・みつお)/投手

#43/1988年4月6日生まれ
178cm・79kg/左投左打


 2006年高校生ドラフト1巡目で広陵高校から北海道日本ハムに入団。プロ6年目の2012年に自身初の2桁勝利となる14勝、そしてリーグトップの防御率1.71でMVPを獲得。前年オフに移籍したダルビッシュ有投手(現サンディエゴ・パドレス)の穴を埋め、チームの優勝に大きく貢献した。

 ところが左肘のコンディション不良もあり、2013年にリーグ最多15敗を喫してしまうなど好成績は続かず。すると、2016年オフに大田泰示選手らとの交換トレードで巨人へ移籍。巨人では中継ぎでも起用されたが再起とはならず、約2年半後の2019年6月に再び交換トレードで北海道日本ハムに出戻った。2020年は開幕を一軍で迎えリリーフで5試合に登板したが、7月6日に抹消となってからはファーム暮らしが続いた。そしてシーズン終了後の11月20日、埼玉西武が金銭トレードで吉川投手の獲得を発表した。

 埼玉西武は左腕不足が喫緊の課題。2020年シーズンは1年目の浜屋将太投手が台頭するも、ベテランの内海哲也投手と榎田大樹投手はともに1勝どまり。リリーフの小川龍也投手もオフに左肘の手術を受け、2021年開幕までの復帰を目指している段階だ。渡辺久信GMは「ライオンズに必要な左の戦力として吉川投手を獲得することになりました。重要な場面で活躍してくれることを期待しています」と、覇権奪回を目指すチームにとって吉川投手の加入は意義深い。

 11月27日に行われた入団会見では「『期待している』と言ってもらえるということは僕にとってはすごくチャンスだと思っている。しっかり頑張りたい」と意気込みを語った。背番号は2020年に引退した左腕・高橋朋己投手と同じ43番に決定。「前任の高橋(朋己)くんの番号なので、高橋くんに負けないように」と新たなユニフォームに袖を通した。自身3度目のトレードで今度こそ再起してみせる。

【2020年一軍成績】
5試合0勝0敗 5.1回 1奪三振、防御率3.38 WHIP1.69


文・菊地綾子

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2020年の吉川投手は夏場以降ファームでリリーフとして登板を重ねた。この記事では投球回を上回る奪三振に注目。イースタン19試合に登板し、25.2投球回で25奪三振を記録している。

☆吉川光夫投手の動画はこちらから!

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