11月15日、PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクと千葉ロッテの「パーソル CS パ」第2回戦は、6対4で福岡ソフトバンクが勝利。4年連続の日本シリーズ進出が決定した。
勝てばSMBC日本シリーズ2020進出という重要な一戦を任された福岡ソフトバンクの先発・東浜巨投手は、初回に4番・安田尚憲選手に適時二塁打を浴び2点の先制を許す。なおも1死満塁のピンチで7番・福田秀平選手の併殺崩れの間に1点を失い、立ち上がりに3失点を喫した。
しかし2回裏に7番・中村晃選手に2ランが飛び出し、1点差に詰め寄ると、4回裏には中村晃選手が2打席連続の2ランを放ち4対3と逆転に成功。さらに続く松田宣浩選手が一発をレフトスタンドにたたき込み、チェン・ウェイン投手をマウンドから引きずり下ろした。
打った中村晃選手は、「打ったのはスライダーです。巨(東浜)も何とか粘って投げていたし、巨に助けてもらった試合もたくさんあったので、負けをつけさすわけにはいかないと思っていました。しっかり捉えられたしあのチャンスで打てて良かったです」と逆転2ランを振り返った。
東浜巨投手は4回79球7安打4奪三振4四死球3失点の内容で降板し、5回から継投に入る。7回表に高橋礼投手が中村奨吾選手の内野ゴロの間に1点を失うも、モイネロ投手が後続を打ち取りリードは譲らず。直後の7回裏には、1死1塁の場面で1番・周東佑京選手に適時三塁打が生まれ6対4と、終盤にリードを広げた。
8回表は回を跨いだモイネロ投手が3者凡退に打ち取ると、最終9回表には森唯斗投手
がマウンドへ上がる。藤原恭大選手、安田選手の安打などで1死満塁のピンチを背負うも、後続の中村選手を空振り三振、代打・佐藤都志也選手を中飛に打ち取り6対4で試合終了。福岡ソフトバンクがSMBC日本シリーズへ駒を進めた。
勝利した福岡ソフトバンクは、東浜投手が制球に苦しみながらも2回以降は得点を許さず、リリーフ陣もリードを守り切った。打線では中村晃選手と松田宣浩選手の本塁打で得点を重ね、投手陣を援護した。一方敗れた千葉ロッテは、チェン・ウェイン投手が3本塁打を浴び無念の降板。打線も12安打の猛攻を見せたが、チャンスであと一本が出なかった。
123456789 計
ロ 300000100 4
ソ 02030010X 6
ロ ●チェン・ウェイン-小野郁-岩下大輝-唐川侑己-ハーマン-澤村拓一
ソ 東浜巨-松本裕樹-岩嵜翔-嘉弥真新也-高橋礼-○モイネロ-S森唯斗
文・下村琴葉
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