10月17日、メットライフドームで行われた埼玉西武とオリックスの第23回戦は、4対1でオリックスが勝利。台湾デーと題されたこの試合は、台湾出身の先発・張奕投手が好投を見せ、チームの連敗を「4」で止めた。
序盤から両先発が走者を出しながらも、本塁を踏ませない投球でスコアボードに「0」が続いた今試合。均衡を破ったのは、今季育成から支配下登録を勝ち取り、一軍出場を続けるこの男の一発だった。
4回裏に1死1、2塁のピンチを切り抜けたオリックスは直後の5回表、この回先頭の大下誠一郎選手が、これまでチーム2安打に抑えられていた埼玉西武の先発・十亀剣投手からレフトスタンドへ2号ソロを放ち、先制に成功する。
オリックスは続く6回表にも、3番・吉田正尚選手が内野安打で出塁し無死1塁の場面を作ると、4番・モヤ選手に8号2ランが飛び出し、スコアは3対0に。好投を続ける張投手を大きく援護した。
2番手・漆原大晟投手に代わった7回裏、1死2、3塁の場面で外崎修汰選手の犠飛で1点を返されるも、2死1、2塁の場面で2塁走者の代走・熊代聖人選手を捕手・若月健矢選手がけん制で刺し、それ以上の得点は許さず。
オリックスは9回表に吉田正選手の適時打で4対1とすると、最終9回裏はディクソン投手が無失点で締めゲームセット。カード2戦目を制し連敗を「4」で止めた。張投手は6回を投げ切り3安打1四球8奪三振無失点で2勝目。力強いストレートに加え、変化球と釣り球を巧みに生かした投球で、8月22日ぶりの白星を手にした。
一方敗れた埼玉西武は、十亀投手が初回を3人で抑える上々の立ち上がりを見せると、4回まで2安打に抑える好投を披露。しかし5回・6回にそれぞれ被弾し、6回5安打3失点の内容でマウンドを降りた。テンポの良い投球で試合を作るも本塁打に泣き今季初先発を白星で飾ることはできなかった。打線は犠飛の1点のみと相手投手を打ち崩せなかった。
123456789 計
オ 000012001 4
西 000000100 1
オ ○張奕-漆原大晟-ヒギンス-Sディクソン
西 ●十亀剣-國場翼-小川龍也-田村伊知郎
文・北嶋楓香
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