埼玉西武の平良は19日の楽天戦で自己最速を更新する160キロをマーク
埼玉西武の平良海馬投手が19日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)で自己最速を更新する160キロをマークした。この試合では満塁ホームランを浴びるなど痛打されたが、日本では数少ない“球速160キロ”はやはり魅力だ。ここでは過去に日本人選手で160キロをマークした選手たちを振り返っていく。
メジャーでは160キロを投げる投手は当たり前のように現れるが、日本で大台を突破したのは平良を含め過去6人しか存在しない(1軍公式戦)。以下は160キロ以上を投げた日本人の球速ランキング。
1 165キロ 大谷翔平(北海道日本ハム) 2016年10月16日CSファイナルステージ対福岡ソフトバンク戦
2 161キロ 由規(東京ヤクルト) 2010年8月26日対横浜戦
2 161キロ 千賀滉大(福岡ソフトバンク) 2020年7月8日対楽天戦
2 161キロ 国吉佑樹(横浜DeNA) 2019年4月6日対巨人戦
5 160キロ 藤浪晋太郎(阪神) 2016年9月14日対広島戦
5 160キロ 平良海馬(埼玉西武) 2020年7月19日対楽天戦
日本人最速は大谷の165キロ、“元祖”は由規が2010年にマークした161キロ
高校時代に160キロをマークしていた大谷が現時点で日本人最速となる165キロの記録を保持している。16年のCSファイナルステージ第5戦でDHを解除し9回のマウンドに上がると吉村に投じた初球で165キロ計測、続く本多にも165キロを投げ込み球場をどよめかせた。
“元祖160キロ”は現在、楽天に所属している由規。10年8月の横浜のスレッジに投じた5球目は内角低めに外れるボール球だったが当時、日本人最速となる161キロをマーク。神宮球場は球速が出やすいことで有名だが、高校時代から150キロ後半の直球を投げ込んでいた伸びのあるストレートはプロでも健在だった。
その他にも千賀は2019年の埼玉西武との開幕戦で自己最速161キロをマーク。そして今年も故障明けで初登板となった7月8日の楽天戦の初回に161キロを記録し、もはや160キロの“常連”ともいえる存在となっている。
大谷と並び甲子園を沸かせた藤浪、そして国吉と長身右腕も160キロを計測している。ここで紹介した日本人は全てが右腕だが、左投手でも近い将来160キロを投げ込む逸材は存在する。
今季1軍初登板を飾った福岡ソフトバンクの古谷優人だ。昨年の3軍戦で160キロをマークし注目を浴びると、今年7月5日の北海道日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ初登板。最速154キロをマークし1回無安打無失点2奪三振の好投を見せるデビュー戦だった。
もちろん、球速だけ通用するほどプロの世界は甘くない。制球力、スタミナ、変化球など全てを兼ね備えた選手が一流と呼ばれる。だが、球場を沸かせファンも驚きの声を上げる“160キロ”はロマンの1つではないだろうか。
(Full-Count編集部)
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