6月6日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと楽天の練習試合は、8対3で楽天が勝利。打っては12安打8得点の猛攻、投げては先発の松井裕樹投手が3回0封の好投を見せた。
千葉ロッテの先発は、開幕投手が内定している石川歩投手。石川投手は初回、連打を浴び1死1,2塁のピンチを招くが、4番・浅村栄斗選手を見逃し三振、5番・銀次選手をレフトフライに打ち取る。2回表にも得点圏にランナーを背負うものの後続を打ち取り、3回3安打2奪三振無失点と上々の仕上がりを見せた。
対する楽天は今季から先発転向を明言している松井裕樹投手が先発のマウンドに立った。オープン戦ではあまりいい結果を残せていなかった松井投手だったが、この試合では圧巻のピッチングを披露。丁寧に低めをつく投球で千葉ロッテ打線に的を絞らせず、3回を投げ1安打4奪三振1四球無失点で先発への適応を首脳陣にアピールした。
試合が動いたのは5回裏。好調の井上晴哉選手が楽天の2番手・福井優也投手から二塁打を放ってチャンスを作ると、打席には前日2ホーマーの新人・佐藤都志也選手。甘く入った変化球を見逃さず、2試合連続となる豪快な2ランをライトスタンドへたたき込んだ。6回裏にも角中勝也選手の中前適時打で追加点を挙げ、3対0とリードを3点に広げる。
反撃したい楽天は若手が躍動。8回表、先頭の山崎幹史選手が四球を選んで出塁するとヒットエンドランや盗塁など機動力を使って無死満塁のチャンスを作る。渡邊佳明選手の特大犠飛でまず1点を返すと、続くドラ2ルーキー・黒川史陽選手の右中間を深々と破る2点適時打で同点に追いつく。なおもチャンスは続き、6番・ウィーラー選手の適時二塁打で逆転に成功。
9回表にも昨シーズン得点圏打率.393と勝負強い渡邊選手、躍動する黒川選手の連続適時二塁打、ウィーラー選手の2打席連続適時打で追加点を挙げ、8対3と大きく千葉ロッテを突き放すと、8回裏、9回裏は、一軍定着へアピールしたい寺岡寛治投手が2イニング無失点の投球でシャットアウト。
勝利した楽天は、若手中心の打線が終盤で実績ある投手を打ち崩して逆転勝利と、収穫の多い一戦となった。一方、敗れた千葉ロッテは中継ぎが打ち込まれ不安が残る結果に。6月の練習試合で初黒星を喫した。
123456789 計
楽 000000044 8
ロ 000021000 3
楽 松井裕樹-福井優也-酒居知史-高梨雄平-寺岡寛治
ロ 石川歩-有吉優樹-石崎剛-ジャクソン-益田直也
文・小野寺穂高
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