パ・リーグ初の公式戦から75年、そして日本相撲協会設立100年の記念の年ということで実現した、パ・リーグ6球団と日本相撲協会のスペシャルコラボ。その第1弾として、6月3日(火)から5日(木)の3日間、「京セラドーム大阪場所」が開催されました。今回は、宇良関と呼出の重夫さんが来場し、盛り上がりを見せた場所初日の様子をお届けします。
選手が関取に変身!? 宇良関の始球式の結果はいかに……?

同日発売となったミニのぼりやオリジナルフェイスタオルなどのコラボグッズが並んだBs SHOPは、当日分のひよの山アクリルキーホルダーが試合序盤に売り切れるほどの盛況ぶり。また、球場外周には、四股名がデザインされたのぼりが掲出されたほか、コンコースには、オリックスの選手が関取に変身したビジュアルが飾られ、記念撮影をするファンの方も多く見かけることができました。


試合前の特別始球式には、大阪府寝屋川市出身で木瀬部屋所属の宇良関が登場しました。事前の練習では、額に汗がにじむまで投げ込み、ストライク投球に向けて意気込んでいた宇良関。本番では、惜しくもバッターを務めた来田涼斗選手の背後を抜ける投球となりましたが、球場から大きな拍手と声援が送られます。地元・大阪ということもあって、宇良関のグッズを持参しているファンも多く、大相撲、そして宇良関の人気ぶりがうかがえる場面でもありました。

続いて、メンバー表交換でも特別な演出が。呼出の重夫さんによってオリックス・岸田護監督と広島・新井貴浩監督の名前が呼び上げられ、太鼓の音が鳴り響くなか、両監督がメンバー表を交換。スタジアムMCも、それぞれのチームを「オリックス・バファローズ部屋」「広島東洋カープ部屋」と紹介するなど、いつもとは違った独特な雰囲気に、岸田監督は少しそわそわした表情を見せていました。

イニング間も、宇良関とひよの山が試合を盛り上げる!
5回裏終了後のハリセンタイムでは、ひよの山とバファローブルが相撲を取る一幕も!? 同日は、広島のマスコット・スラィリーも来場しており、普段はなかなか見ることのできないマスコット同士の交流に、観客からも笑みがこぼれます。

ラッキーセブンでは、宇良関とひよの山が再びグラウンドに登場。球団応援歌『SKY』に合わせて、ペンライトを振ってチームにエールを送ります。

試合は、2対5でオリックスが敗れてしまいましたが、杉本裕太郎選手改め“羅王関”が最終回の6号ソロを含む2安打2打点の活躍を見せました。今回のスペシャルコラボをきっかけに、相撲に興味を持った方も多いのではないでしょうか。コラボグッズは、球団公式オンラインショップにて引き続き販売中です。

今場所を皮切りに、ほか5球団でもコラボ試合が行われます。次回は6月12日(木)楽天モバイルパーク宮城で開催予定。宮城県出身の時疾風関とひよの山が来場します。どうぞお見逃しなく!
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取材・文 後藤万結子