4月25日、GG佐藤さんと今江敏晃さんが、パーソル パ・リーグTVで配信された第1回「裏パ〜OBたちのゆるマニアック解説〜」に出演。北海道日本ハム対千葉ロッテの試合を“ゆるマニアック”に解説した今江さん。イニング間には「入れ替わってみたい現役選手は？」というファンからの質問に、この日、決勝スクイズを決めた寺地隆成選手の名前を挙げた。自身も若くして台頭した今江さんが語る、高卒2年目捕手のすごさとは？

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「もう未来しかないじゃないですか。光が溢れているプレイヤーで、これからマリーンズだけでなく日本を背負っていくような選手になると思います」

　開幕一軍入りを果たし、4月18日の東北楽天戦ではプロ初本塁打を含む2本のアーチを記録するなど、打力でアピールを続けている寺地選手を絶賛した今江さん。25日、1対1で迎えた7回表に、寺地選手が1死1、3塁から初球でセーフティスクイズを決めたときには「作戦としては（スクイズ）ありますよ。でも、まさか寺地選手にやらせるとは思わなかった」と驚きを口にしていた。

「若い選手の一軍の舞台での失敗って、今後の野球人生にも影響してくると思うんです。もし失敗してしまったら『次、またサインが出たらどうしよう』と不安になってしまうんですよ。それも考えたうえで選手にサインを出していると思うので、あの同点の場面で寺地選手にスクイズをやらせようと思った監督の決断力のすごさと、決めた本人のすごさに驚きましたね。将来もこういう大事なところでしっかり打てると思います」

　高卒3年目の2004年に一軍で41試合に出場し、翌年からレギュラーとして活躍した今江さんは「僕とはレベルが違いますよ」と謙遜しながら、有望株へ大きな期待を寄せた。

「特に、キャッチャーは大先輩方をリードしたりゲームを支配したり、特殊なポジションですが、プレーの一つひとつが落ち着いていて、細かいところもできて末恐ろしい感じがします。今はかなり順調にきていると思いますが、壁にぶつかることもあると思います。でも、それをはねのけるくらいの力も持っていると思いますし、もはや順当に駆け上がる可能性も大いにあると思うので、本当に楽しみですね」

取材・文　高橋優奈

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