福岡ソフトバンクの本拠地である「みずほPayPayドーム福岡」では、イニング間にも楽しいイベントがたくさん催されている。30年以上歌われ続け、地域で親しまれている昔ながらの球団歌や、2025年から新たに球場を盛り上げるダンスとして仲間入りした「ワンワンダンス」など、その内容は多岐に渡る。
今回はそんな福岡ソフトバンクのホーム試合で、イニング間に実施されるイベントをご紹介する。
35年親しみ続けられている球団歌「いざゆけ若鷹軍団」
福岡ソフトバンクの球団歌「いざゆけ若鷹軍団」は、前身球団である福岡ダイエーホークス時代から存在し、1989年から約35年もの間、ファンに親しまれている。現在の球団オーナーであるソフトバンクに売却された際、この球団歌も消滅する可能性があったが、チームの地元である福岡県民にとって、テレビやラジオなどで馴染み深い曲となっていたために、一部の歌詞を変更して、現在も歌われ続けている。
「いざゆけ若鷹軍団」の歌詞は、選手の力強さや熱い気持ち、たくましさを表現している。また、その曲調は、1989年制作というだけに、どこか懐かしくも行進曲のような勇ましさを感じるものとなっている。
ラッキーセブンに球団歌が流れ始めると、観客席は、選手名入りのタオルなどを掲げながら球団歌を歌うファンと、球団カラーである黄色のジェット風船で埋め尽くされる。福岡ソフトバンクファンの熱量に圧倒される瞬間だ。球団歌の終わりの歌詞「ソフトバンクホークス」が歌われると、観客が手に持っていたジェット風船が一斉に解き放たれると同時に、試合終盤の攻撃に勢いをつけるように、球場は熱気に包まれる。

2025年はよかよか→ワンワンダンス!
福岡ソフトバンクのイニング間イベントで2025年から注目したいのが「ワンワンダンス」だ。昨年の8月に行われた「いざゆけワンワンデー」のイベントの際に、3日間限定で披露されたワンワンダンス。2025年はそのワンワンダンスが、4回表後のイニング間イベントとして定番化され、球場を盛り上げる。
4回表が終了すると、犬の耳のカチューシャをつけたパフォーマンスチームのハニーズ達によって、ワンワンダンスのパフォーマンスが始まる。犬の耳のカチューシャは、公式応援グッズとして販売されていて、レトリバー、ダルメシアン、柴犬(白・黒)と4種類の犬種に分かれて展開がある。いずれもカチューシャの真ん中に、小さな福岡ソフトバンクのキャップを被っている仕様になっているため、公式ストアでしか買うことのできないアイテムだ。
速いテンポとノリのよいリズム、犬の鳴き声や動きを表現した簡単な振り付けで、初めて球場に訪れた人でもすぐに参加できるワンワンダンス。歌詞も「ワンワンワン」など簡単な部分があるため、小さな子どもから大人まで楽しめるイニング間イベントとなっている。ダンスに参加して、試合中盤を戦うチームにエールを送りたい。

楽しみがたくさん! 福岡ソフトバンクのイニング間イベント
福岡ソフトバンクのホーム試合では、ラッキーセブンやワンワンダンスの他にも、球場全体が盛り上がるイニング間イベントがたくさん用意されている。
3回表の後には「ラリータオルタイム」といって、音楽に合わせてタオルを振り回して応援するイベントがあり、球場にいる誰もが楽しむことができる。応援の際にファンが振り回してチームへの支持をアピールするためのタオルのことを「ラリータオル」と呼ぶが、公式応援グッズとしても販売されている。
4回裏後には、「バズーカタイム」があり、グラウンドからバズーカ砲でオリジナルグッズのプレゼントが観客席に向かって打ち込まれる。プレゼントグッズの内容は、大型ビジョンで紹介されるので、もしお目当てのグッズや、欲しいグッズが映し出された際には、ぜひアピールして記念にバズーカ砲をキャッチしたいところだ。
また、5回裏の後は、球場が暗転し、「ハニーズ&アクロバットパフォーマー」や、球団公式マスコット「ホークファミリー」のここでしか見ることのできないアクロバットな演出を見ることもできる。野球の試合のみでなく、こうした演出も含めてエンターテインメントを楽しめるのが、みずほPayPayドーム福岡の特徴だ。
福岡という地元に根付いている球団歌がラッキーセブンに流れ、地元愛溢れる福岡ソフトバンクのイニング間イベント。福岡に訪れるのが初めての人も、野球を見るのが初めての人も、お楽しみいただけるだろう。
※日によって開催内容が異なることがあります。
※シーズン途中で内容が変更となる可能性もあります。