小島和哉(おじま・かずや)/投手
#43/1996年7月7日生まれ
177cm・85kg/左投左打
浦和学院高校、早稲田大学を経て、2018年のドラフト3位で千葉ロッテに入団。浦和学院高校では、2013年選抜に出場し、2年生ながら優勝投手となった。その後春夏連覇を目指して挑んだ2013夏の甲子園、仙台育英戦で演じた182球の熱投は、今でも高校野球ファンの心に焼き付いていることだろう。
早稲田大学に進学した後、東京六大学で積み上げた白星は通算22。大学ラストイヤーでは「エースで主将」の重責を担い、大学日本代表にも選出されたが、1年春から4年秋まですべてのシーズンで勝ち星を収めた鉄腕でもある。こうして学生野球界の王道を歩んできた左腕は、即戦力となることを期待され千葉ロッテへと入団した。
2019年春季キャンプには、ルーキーながら一軍に帯同。その後オープン戦で結果を残し、開幕ローテーションの座を勝ち取るなど順風満帆な滑り出しを見せる。しかしプロ初登板の埼玉西武戦で2回8失点と炎上し、二軍落ち。その後はなかなか白星をつかめずにいたが、プロ入り5度目の登板となる8月14日の北海道日本ハム戦で6回1失点の好投を見せ、念願の初勝利を飾った。
2020年は先発ローテーションとしてシーズンを通して活躍。規定投球回こそわずかに届かなかったが、パ・リーグの左腕では福岡ソフトバンクの和田毅投手(8勝)に次ぐ7勝をマーク。防御率3.73の成績を残したなかで、被本塁打12(リーグ7位タイ)と課題も見つかった。2021年は規定投球回到達&2桁勝利達成に期待したい。
小島投手の持ち味は、キレのある直球はもちろん、スライダー、チェンジアップ、カットボールなど多彩な球種を有していることだ。これらを組み合わせて投球を組み立てることで、打者に的を絞らせず、空振りを奪う能力も高い。左腕不足に悩む千葉ロッテの救世主として、今後もさらなる飛躍が期待される。
【2020年一軍成績】
20試合7勝8敗 113.1回 83奪三振、防御率3.73 WHIP1.35
(2021/2/4追記)
文・望月優樹
小島和哉投手をもっとよく知るために。パ・リーグ インサイトの過去の記事
・千葉ロッテドラ3小島和哉、5度目の挑戦で待望の初勝利! 「ここまで初勝利がかかってしまった」
5度目の登板で念願の初勝利をつかんだ小島和哉投手。井口監督も「チームが上に行くために必要な左腕」とコメントしているだけに、期待の厚さが伺える。
・千葉ロッテ待望の先発左腕! 小島和哉投手がプロ1年目を振り返る
開幕ローテーションをつかみ取るも苦しんだプロ初登板、ファームで鍛錬を積んだ3カ月間。「いいときと悪いときの両方を経験することができたので、すごく勉強になる一年」(小島投手)というルーキーイヤーを振り返ってもらった。
☆小島和哉投手の動画はこちらから!
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