6回4安打1失点の好投でプロ初勝利を挙げたドラ3小島
■千葉ロッテ 9-4 北海道日本ハム(14日・東京ドーム)
千葉ロッテのドラフト3位ルーキー・小島和哉投手が14日、北海道日本ハム戦(東京ドーム)で今季、5度目の先発で待望のプロ初勝利を挙げた。走者を出しながらも要所を抑え6回4安打1失点、自己最多114球の力投だった。
「初回から点を取っていただいたので、投げやすい状況を作って貰えた」。しかし「リズムが悪く、球数が多くなってしまった」と反省していたこの日の立ち上がり。1安打2四球で、二死満塁のピンチを招く。
プロ初登板となった4月4日の埼玉西武戦でも、初回に一死満塁のピンチを招き、大量失点を喫した。だが、この日は「左打者をしっかり抑える」という、明確なテーマをしっかり実践し、粘りの投球で、王柏融を遊飛に打ち取り、初回のピンチを切り抜けた。
6回には清水の適時打で1点を返されたものの、その後も粘りを見せ、最少失点に抑えた。「(自分は)球速はないですけど、まっすぐで右バッターのインコースを攻められたりできた。そこが良かったことで、チェンジアップや他の球種を活かすことができたと思う」と、自身の粘りを分析していた。
最後を締めたのは同期入団のドラ2東妻 「次は自分がリリーフを楽にさせるようなピッチングができるよう」
「開幕ローテーションで投げさせてもらってから、全然抑えられなかった。ここまで初勝利がかかってしまったので、長かったなという印象があります」
初勝利の最後を締めたのは前日「同期でずっと一緒に頑張ってきた中、頑張ってほしい」と、エールを送っていたドラフト2位・東妻だった。
「同じルーキーとして、切磋琢磨しながらやってきました。東妻のピッチングのおかげで今日、勝てた部分もあるのでしっかり感謝したい。次は自分がリリーフを楽にさせるようなピッチングができるように、頑張りたいと思います」と、同期への感謝と、次回への思いを語った。
井口監督も「チームが上に行くために必要な左腕」と語ったように、次回登板への期待も厚いルーキー左腕。「この勝ちで次につながることも必ずあるので、そこは必ず活かしていきたい。チームを勝たせるピッチャーでは、まだないですが、しっかり長いイニングを投げられるような、ピッチャーになりたい」と、待望のプロ1勝に驕ることなく、これまで通り、自らの課題と向き合い、次戦に備えるつもりだ。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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