8月3日、楽天生命パーク宮城で行われた楽天と千葉ロッテの16回戦は、延長戦の末、0対0で引き分けに終わった。
楽天先発の菅原秀投手は初回、制球が定まらず2死満塁のピンチを招いたが、後続を打ち取りなんとか無失点に。対する千葉ロッテ先発のルーキー・小島和哉投手は初回を3者連続三振で終える圧巻の立ち上がりを披露した。
試合は、対照的な立ち上がりを見せた両先発による投手戦となった。菅原投手は、打たせて取る投球で6回5安打3四死球3奪三振無失点の好投を披露。千葉ロッテの小島投手は、2回裏に3連打を浴び、満塁のピンチを招いたが無失点で切り抜けると、以降も要所を締める投球で6回5安打6奪三振無失点の好投。両チーム無得点のまま終盤へ突入した。
楽天は7回から継投へ。7回表をブセニッツ投手、8回表はハーマン投手が無失点でつなぐ。対する千葉ロッテも同じように継投へ入り、7回裏を松永昂大投手、酒居知史投手、8回裏を唐川侑己投手が、ピンチを招きながらも粘りの投球で得点を許さず。9回は、楽天・松井裕樹投手、千葉ロッテ・益田直也投手の守護神が3者凡退に抑え、0対0のまま延長戦へ。
楽天は10回表、久保裕也投手が2死から3者連続四球でピンチを招いたが、続くレアード選手を内野フライに打ち取り、ピンチを脱した。10回裏は、千葉ロッテの石川歩投手が失策で走者を背負ったが、3三振を奪う好リリーフで得点を与えなかった。
千葉ロッテは11回表、楽天6番手の青山浩二投手から1死満塁の絶好機を得たが、代打・井上晴哉選手、荻野貴司選手が倒れ得点はならず。11回裏は7番手の東妻勇輔投手が3人で終え、0対0で最終12回へ。
楽天は12回表を小野郁投手が無失点でつなぐと、12回裏に打線が奮起を見せた。ウィーラー選手が四球で出塁し、1死から代走の山崎剛選手が盗塁を決め、代打・渡邊佳明選手が安打でつなぎ、1死1,3塁と一打サヨナラの場面を演出。しかしここは千葉ロッテの8番手・東條大樹投手が落ち着いて後続を打ち取って試合終了。5時間を超える緊迫した投手戦は、両チーム好機を生かしきれず、0対0で引き分けに終わった。
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