7月26日、ZOZOマリンスタジアムで行われた千葉ロッテと楽天のカード初戦は、6対3で楽天が勝利。終盤に畳み掛け、鮮やかな逆転劇を演じた。
千葉ロッテ先発の二木康太投手がストライク先行の投球で抜群の立ち上がりを見せると、打線が早速援護点をもたらした。まず1回裏1死から鈴木大地選手が、楽天先発の美馬学投手の変化球を捉え、ライトポール際に今季13号ソロを叩き込む。2回裏には井上晴哉選手にタイムリーが飛び出し、2対0とリードを広げた。
反撃に移りたい楽天は、3回表、1死2塁から茂木栄五郎選手が、初球をしぶとくレフト前へ。本人は「打ったのは多分スライダーです。得点圏だったので甘い球に絞っていました。一発で仕留められて良かったですね」と振り返った。1点差に詰められた千葉ロッテは、5回裏に荻野貴司選手の犠飛で再度2点リードとするものの、終盤に石川歩投手がつかまった。
2点を追う8回表、楽天は四球と二塁打などでチャンスを作る。けん制死や走塁死で2死となってしまったが、山下斐紹選手のタイムリーで1点差とすると、2死1,2塁からウィーラー選手が、打った瞬間それと分かる会心の一撃。15号逆転3ランで、5対3と試合をひっくり返した。
9回表に嶋基宏選手のタイムリーで追加点を奪い、3点リードで迎えた9回裏。楽天は抑えの松井裕樹投手が、千葉ロッテ打線に反撃を許さず試合終了。
試合は、終盤に逆転劇を見せた楽天が、6対3で勝利した。序盤は劣勢だったものの、8回にウィーラー選手に一発が飛び出すなど、終わってみれば10安打6得点の快勝。敗れた千葉ロッテは、先発の二木投手が7回1失点と試合を作るも、2番手の石川投手が誤算だった。
文・小川和弥
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